フロントフォークインナー・シール類交換

前回リアホイールをやりましたので続いてフロントホイール塗装,タイヤ交換となるのが自然な流れですが,それとついでにやっておきたいのがフロントフォークのインナー交換,シール類の交換です.というのもインナーチューブは曲がりはないものの錆がひどくて流用は不可.まあめっきに出すというのもあるんでしょうけど,それはかえって高額です.なので交換したいのですがインナーだけを入手しようとするととてもレアな上に高額です.なので程度のよさそうなフォークごと入手することにしました.

しかしそれなりに使用できそうなフォークとなると実は結構時間を要しておりまして,約3か月ほど待ってようやく上部点錆ありのものが入手できたという状況でありました.まあもちろんシールからオイル漏れもありますので,シール交換のために分解はしなくてはなりません.なので少々高いですがオイルシール,ダストシールを購入して,さっそく購入したフォークを分解していきましょう.

まず,トップボルトの分解ですが,ちょうどジャンクで放置されていたGPz400Fのトップブリッジがありましたので,それにフォークを挟んでいつものように玄関の門にホールドさせて緩めます.中のオイルは程よく黒く変質しており,おそらくシールから水が入ってしまったものと思われます.で,分解を進めたのですが,ヤマハ車によくあるんですが,またインナーチューブがボトムケースから全然抜けてきません.なのでこの日は作業を中断しました.こんなことがあるんで初めてやる車種のフォーク分解はスペアのフォークを入手してやったほうがいいんですよね.やっぱり長時間フロント上げたまんまにはしたくないですからね.

作業中断して何をしたかというと,フロントアクスルシャフトを購入したのでした.これは以前他の車種でも紹介しましたが,フロントアクスルとトップブリッジやトリプルツリーを取り付けて,その間にジャッキをかまして力業で抜くというのをやるわけです.

装着状態はこんな感じです.FZR250のフロントアクスルシャフトは結構細いので,簡単に曲がってしまう可能性があります.なので分厚いステンレスの板をかまして曲がりを防止しました.さすがに35mmの径だとそんなに力を掛けなくても抜けてきてくれましたが,片側が抜けてからもう一方が抜けてくるまで,ジャッキを抜けてこないほうのフォークに寄せてやったのに,結構フロントアクスルとトップブリッジの平行が崩れるまで力を掛けなくてはならなかったので,ボトムケースやインナーチューブが曲がってしまわないかハラハラしながらの作業でした.

で,インナーチューブは抜けたのですが,オイルシールは抜けないまんまです .なのでスパナを使って,ボトムケースに傷や変形が出ないように養生したり気を付けながらこじって除去.ここが抜けてしまえばあとは組むのは簡単です.ちなみに標準ではフォークオイルはヤマハ純正G10の275mlとのことですが,オイル銘柄はamazonで買って備蓄している社外品の10番としました.組立が終了し,記念写真.さて,フロント周りの作業に次は移っていきましょうかね?

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