テールカウル装着

火入れがなんとか成功し,タンクカバーも手間がかかるものの装着できました.ですので満を持して今回はテールカウルを装着しようと思います.といっても装着の前に補修,塗装に関して以前ほぼご紹介していませんでしたので,まずはそこから.

FZR250のテールカウルは左右分割式で,シート,タンデムシートの間に1枚中間板があり,テールランプ部分も別物になっています.ですので外装部品としては4分割という複雑な構造となっています.しかしその中間板やテールランプのカバーは単体で入手が難しく,その上,取り付け部分の欠損が多いので,完全体はまず入手できません.今回案の定この中間板とテールランプカバーは割れありのものを入手して,補修できそうなところは補修し,補修してもまたすぐに欠損してしまいそうで,なおかつ機能的には現状でも問題ないところはそのまんまの形で使用することにしました.

まあそこらへんは作業工程など紹介してもしょうがないので,とりあえずテールカウルの左右を仕上げるわけですが,なんともこのテールカウルの塗料の乗りが悪い.というか下地をなんとか整えてミッチャクロンマルチを吹いて,例のラッカースプレーを塗るのですが,少し厚く塗るとすぐにはじいてしまうのです.まあここらへんはプラスチックの成分が問題なのかミッチャクロンマルチとラッカースプレーの相性なのかわかりませんか,難度かやり直しをしてなんとか仕上げました.が,ところどころミカン肌になってしまったり,黒のゼッケン部分が汚くなってしまったりしました.まあ,車体に装着したら目立たないレベルですのでいいですけど,すごく下手くそな感じで,反省しきり.ちなみにFZR250のTECH21カラーは後期のEXUP付のモデルなので,ゼッケン部分にEXUPというロゴが入るのですが,ここは正直にEXUPがついていないので,虚偽記載はしないことにしました.85年8耐のFZR750にはTECH21に加えてサブスポンサーということでアンダーカウルにPLUSのロゴがあったりするので,それをここにつけてもいいかな?とかも思ったのですが,そこまでこだわるのもどうかな?とも思い今回は思いとどまってシンプルなデザインに落ち着きました.

で,テールカウル装着と同時にナンバーも取得したので取り付け.いつもの通りテール周りに異常に執着してしまう性癖の私としては我慢できず記念写真.なんかリアタイヤが細いのでTZR50Rあたりのテールにも見えますが,火入れで苦労したのもあって,感無量であることは間違いありません.

で,ナンバーも取れているわけなので早速試乗しようとしたのですが,1点問題がありました.それはフロントカウルステーの変形です.フロントカウルを取り付けたときは特に気にしていなかったのですが,写真のような感じでぱっと見事故車の風体でして,試乗に出る前にはこれを何とかしなければならないわけなのです.

で,フロントカウルを外してステーを調整するのが順当なのですが,結局曲がりをチェックするときにフロントカウルを着脱しなければいけません.着脱でいろんなところにぶつけたりするのはいやなので,今回は無理やりフロントカウルが付いたまんまの状態で,大型のモンキーが挿入できる角度や場所を狙ってステーの曲がりを補正していきます.フレームやハンドルなどにカナ尺を当てて左右のすき間寸法ができるだけ同じになるように調整します.大体あったところでサイドカウルを引っ張り出してきて仮に装着して,問題ないことを確認.

さて,これで試乗ができるようになりましたので,エンジン始動.近所の試乗コースを走ってみます.エンジンについては10000回転までまだ怖くて回せませんが,スムースに回ります.しかし低速のトルクがやっぱり細くって,少し低めの回転でクラッチミートを乱暴にやるとすぐにストールしてしまいそうになります.流石後期でお金をかけてEXUPを無理やりでも搭載した理由がわかりました.

今回の試乗は約10kmの行程でしたが,途中,トルク不足とは関係なく,減速してアクセルオフからクラッチを切ったところでエンストしたのが1回あって,アイドルスクリューを締めたのですが,戻ってきてエンジンを止める前にアイドリングが推定2000回転ぐらいになっていました.少しアイドリングが不安定なようです.

ともあれ,これでようやく公道走行可能となりました.試乗の後半ではそれなりに高回転を使って走れましたが,それでも10000回転以上回すのはごく稀といった感じです.4ストクウォーターマルチということでは以前CBR250R2の記憶がありますが,それとはかなり違ったテイストで,女性ライダーを狙った味付けとは違う匂いがしました.徐々にここらへんにも慣れてレッドゾーン手前まで使い切れるように...なれないでしょうね〜.もう歳だし.(笑)

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