クラッチレリーズ

最近クラッチの切れが富に悪いのです.以前エアが噛んでいるのでは?ということで何度かエア抜きをしているのですが,何度やってもエアが出てくるのです.エア抜き直後はなんとかいけるかな?という感じなのですが,徐々に遊びが大きくなってきて,果てには停車中にギアを入れるとエンジンの回転がどんと下がってしまう感じ.冬場なんかはこれのおかげで徐々にカブリ気味になってしまうという状況.これはなんとかせねば...

ということで,ひとまずクラッチマスターを疑ってみました.クラッチマスターは以前入手しておいたニンジャ用をそのまま利用しています.取り付けてすぐには握るたびにキュッキュ音がしていたので,ここのシールがいかれてエアが入っているのではと思ったわけです.ということでまた中古を買って交換です.まあシールのみ購入して入れ替えてもいいんですが,はずして交換してすぐに取り付けるというのはどうもせせこましくって苦手.とりあえず新しくっていけそうなのをそのまま使おうという,なんともものぐさな解決方法で少し落札したあとに反省.

購入した中古はZZR用で,まだ新しそう.早速取り付けします.このような交換ではフルードを一旦外すマスターから抜いてしまったほうが周囲が汚れずにいい感じで作業できます.マスター交換の場合はマスター内部のフルードが抜けてしまえばあとはこぼれることがないので,結構抜く量は少なくても済みますしね.で,結果はどうかな?

はじめは結構遊びも小さくなった感じがしましたが,すぐに遊びが大きくなってきました.むむ,金の次,相も変わらず遊びすぎじゃのう...

ということで,次はクラッチレリーズのほうを交換に走ります.またクラッチレリーズのほうもパッキンを先に変えてしまえば安く上がるのに,ここは手持ちのニンジャ用を使います.といってもすぐに出てくるわけではないので,実はこの作業は家捜ししたあとの一週間後でございます.

さて,クラッチレリーズの場合はフルードをほとんど抜いてしまわなければいけないのでちょっと面倒な上に,フルードがもったいない感じもします.あんまり何度もやりたくない作業ですね.一応ほとんど抜けたらレリーズを外して入れ替えます.入れ替えたものは長期在庫でもなかったんですがあんまり外観もよくなく,果たしてこれでいいんかいな?といった感じです.取り付け後,再びフルードをいれ,エア抜きをして様子を見ます.

しかし全然事態は改善していません.う〜む,なんのこっちゃ.ということでひとまず軽い眩暈を感じながら外したレリーズを凝視します.まだ中に残っているフルードを抜いて,中をしっかりとチェックしてみようと思ったんですが,レリーズのピストンをキューッと押した後,なにやら変な音と挙動.グシュグシュっといいながらピストンが戻ってきます.何で?ということで,バンジョーボルトのネジ穴からエアが入る音かな?ということで,ワッシャをかましてバンジョーボルトを取り付けて,一応気密が保たれている状態で同じくピストンを押してみました.すると一旦ピストンは底まで沈みこむんですが,すぐにその裏についているばねの影響で戻ってきます.戻ってくるのはそんなにおかしいことではないかも知れませんが,異常なのはその音.やはりグシュグシュっと音を立てて戻ってきます.それにグシュグシュという音ともにエアが中に入っているように見えます.

う〜む,ゴムシールが逝かれているのか...ということはこのレリーズは仕方ないとして,今取り付けているレリーズもゴムシールが逝かれているということかしら?

ということでこのゴムシールをオーダーし次の週末ゴムシールを外したレリーズに取り付けて,またまた交換です.レリーズの交換はフルードがもったいないのであまりやりたくないといったのに舌の根も乾かぬうちに再度の作業となってしまい,自然と気落ちもするってもんです.しくしく.

で,交換し,エア抜きしその結果は?いや〜,遊びがほとんどなくなりました〜.暖気中にギアを入れてもエンストするようなことはなくなりました.少し走ってみて,シグナルストップの多いような状況でもカブリもなく走れるようになりました.それでも少しオイルが硬いのか,暖気中のギア入れで少し回転が落ちるのは気になるところではありますが,以前に比べると格段の差.

それにしてもクラッチマスタや,レリーズをとっ換えひっ換えして,結局数百円のゴムシールの交換が決め手だったなんて...本当に無駄の多いトラブルシュートだこと.今更ながら今後は投資額見合いでのトラブルシュートを行うことを心に誓っている私です.

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