オイル交換(Castrol XF-08)

前回クラッチ関連の作業を行ってある程度切れるようになったのですが,それでもメインスタンドをかけていると,ニュートラルでもリアタイヤがぐるぐるまわる我が1000RX.暖気が完全に終わったらほとんど回らないので,恐らくこれはオイルが硬すぎるか,クラッチとの相性が悪いかどっちかだと思います.まあ入っているオイルはというと昔のGPZ400FでもセフィーロでもイマイチだったVALVOLINEのRacingです.20w-50であって,いわばハーレー御用達のようなオイルですので必ずしもニンジャ系エンジンには最適ではないようです.

といいながらも約1年ばかりこのまま使ってきたわけで,距離も1500km程度走破したのでそろそろ交換することにしました.で,また格安オイルを探します.といっても全体的に原油高が影響して高値になっているので,その中で私の格安はというと,流通しているオイルの底辺に相当するようなものになってしまいますので,この期に及んであんまり格安ではまずいような気がします.以前良く使っていたCastrolのGTXですが,これが既に1クォート500円以上.Syntecにおいては1100円もします.こりゃ買えんわ.でも格安オイルというと,最近流行の低燃費オイル.5w-30あたりがグレードを等しくした場合一番安かったりするんですが,こんなさらさらなオイルはただでさえ高温を発するニンジャ系エンジンに入れた日にゃ水も同然になってしまうことでしょう.

格安オイルにこだわるあまり,エンジンを壊してしまうといけないので,ここはミドルレンジオイルの安値販売を狙いましょう.で,待つこと2ヶ月.妥協できるオイルがようやっと現れました.それはCastrolのXF-08.昔は10W-40とかだったと思いますが,なぜか今は5W-40になっています.いつものホームセンターで年度末の売り出しでなんと4リッターで1680円.リッター換算で420円はこのご時世破格といえるでしょう.これも2缶買いたかったんですが,家族の刺すような眼差しに耐えられそうもないので1缶だけのお買い上げ.

さて,作業はその次の週末と行きたかったんですがなぜかここで他の車体に掛かりっきりになってしまい,実際交換したのはそれからさらに3ヵ月後.都合1.5年もVALVOLINEのまま過ぎしてしまったのですが,そのオイルでの走行距離は結局あんまり変わりませんでした.そんなこんなで,交換.作業内容はいつも紹介しているのでここでは割愛.


さて,インプレッションです.まずセルを回しただけでその差が歴然です.なんとホイールが1/4回転ぐらいしたかと思うと,それ以降ぴたっと回りません.ここまで回らないとチェーンが硬いのか,ホイールベアリングが渋くなっているのかと心配になりますが,今はそれよりも以前は回りまくっていたタイヤが動いていないことがとてもうれしいのです.

ギアを入れても今まで,ガチャンという音とともに車体が少し前に進もうとしていたのが,音も静かで,何よりも足を踏ん張ってブレーキをかけなくてもいいところが全然違います.走り出してしばらくするとなぜか3000回転以上あがらなくなり,アフターファイヤが出ましたが,これは私があんまりにも乗らないので車体がぐずった証拠でしょう.しばらく調子が悪いなりに走っていると調子が戻ったので改めて走行インプレ.まず,やはり発進が圧倒的に楽になりました.以前はクラッチをつなぐと一旦回転が落ち,それが回復するまでのたくら走っていた感じがあったのですが,その回転の落ち込みがない分,加速がスムーズになりました.また心配された高温でのエンジンの保護性能ですが音を聞く限りではまったく問題ないようです.これまでのオイルと比較すると,冷却性能がいいのか水温の上がり方もかなりましになりました.ここまで違うのであれば,もっと早く交換するべきでしたね.オイルの交換時期についてはどの車体においても反省しきりですが,今回はクラッチの件以外にもエンジン保護にも効果がありそうで良かったな〜.

といいながら試運転でのアフターファイヤとか少し心配事が見えたのは気になりますね...

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT