今更1000RXな理由(1)

今となってはそんなに気にもならなくなった忍者2号機=900R1号機の異音.しかし,一時この異音が限りなく気になる時期があって,エンジンを1機余分に購入して入れ替えを画策していた時期がありました.このエンジンは実際は搭載されることはなく,900R2号機のきわめてショートスパンの企画によって900R1号機の遜色のなさが証明された時点で搭載される予定が白紙に戻ってしまったのでした.そんな不遇のエンジンが実はGPZ1000RXのエンジンだったのです.

お話は入手以前にさかのぼります.その当時,本当に調子が悪いと決め付けてエンジンを何とかしたいと思い込んでいた私は,ひたすら900Rの程度のよさそうなエンジンを探し続ける日々を送っていました.しかし900Rで調子がよさそうなものは30000万円近くいってしまうのが常.そんな金額ではお得感もないので,夜な夜な落札できなかった悔しさに枕をぬらす日々だったわけです.一方900Rの1号機というと,キャブのインシュレーターなどの問題も解決し,徐々に調子を上げてきていました.パワーもだんだん出るようになってきて,燃費も一般道の150km程度の往復で20km/lを記録したり,まるで不死鳥のように蘇ってきていました.多少の音のうるささを我慢すれば,もうこのエンジンでいけるのは間違いない感じにまでなってきていたのです.

そんなほぼ惰性でウォッチしていた1000RXのエンジン.走行は約22000km.北海道からなんと送料込みで40000円プラスα.1000RXのエンジンといえば50000円が相場.それに北海道からの送料込みなんてのはある意味暴挙ともいえる値段設定です.もし私が沖縄の人だったらどうするの?う〜む,要るか要らないかわからないけどこれは一応入札でもしておくかな?ということで事の重大さもあまり感じることなく入札してしまったわけです.

が!翌朝何気なくメールチェックしていたところが,あれれれれ落札通知が...すでにこの時期ZXRの解体もまだ始まっていない状況で,こんな大物がうちにやってきたらいったいどうなってしまうんだろう?

で,次の週末すでに北海道からはるばるお出ました1000RXのエンジン殿がどっしりとうちの玄関にいるではないですか...とほほほほほ.これを見たかみさんの恐ろしい顔ったらもうないです.ある意味災害みたいなもんで,これはもうどうしようもないことなのにね〜.(反省の色なし)

置き場所はというともうこうなったら庭にまで運び込みません.玄関脇に木箱のまんまカバーを掛けて置かれてしまう始末.これではあらゆる来客の目に触れることは必至.ましてやかみさん,子供たちの目にほぼ毎日触れるわけでますます私の肩身が狭くなっていく〜.

さてこのエンジンをどのように料理しようかということになるのですが,すでに900R2号機の車体一式が入手済みの状態であった私はそれにわざわざ1000RXのエンジンを載せる気にもなれず.この結局900Rを純正のままの新品に近い状況に如何に近づけるかを重視していた私は,ZXRを解体した後に出来上がったスペースを利用して900R2号機をとりあえず組んでいったのでした.この企画は大成功であった反面折角入手したこの1000RXエンジンの登場を殆どなきものに押しやってしまったのでした.

で900R2号機が出て行ったらすぐにここに9Rがやってきます.あ〜これでますますこのエンジンの登場が遠いものになってしまう〜.うちの駐輪場にはこの時点で組みかけの9Rと900R1号機,CBRとが並んでいる状態であり,全くこのエンジンが入り込む余地なしとなってしまったのです.ああ〜どうすんのよ!俺!

つづくっ

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