中速域の不調(その1)

一応走るようになったGPZ1000RX.でも問題が.どうも3500-4000回転あたりでトルクの谷がとっても顕著なのです.もうちょっとがばっとアクセルを開けると獰猛に加速するんですが,どうもこの領域が私の場合常用域であるがゆえにとっても気になるのです.これを何とかしない限りは気持ちよく1000RXを転がすことはできません.

ひとまず行なったのはキャブの清掃.キャブは装着前にジェット類を一度きれいにしてたんですが,どうもそのあとに異物が詰まってしまった可能性もあるかな?という疑念があったのです.で,その次の週末早速作業開始.1番からひとつひとつフロート室を空けていき,ジェット類をはずし清掃していきます.早速2番のスロージェットが穴を火にかざすと真円とはいえない状況であることが判明.でもこれしきのことであれほどまでに失速するものなのかな?ということでここでは納得せずそのまま作業を続行.お次は3番.3番も前回同じようにスロージェットの穴がつまり気味だったので毛こう手間をかけてジェット清掃を行ったところなのですが,その甲斐もあってジェット類は大丈夫そう.ということでほぼノータッチのままジェット類を組み付けていたところで,驚くべき発見が!

なんとフロートバルブの周りの針金に引っかかるようにしてアリの死骸が.アリ!?(超親父ギャグ)なんて仰天して見たんですが,ほんとうにびっくり.おそらく前回念入りにジェット類を清掃していたときに誤ってフロート室に入り込み,そのまま組みつけられてしまったようです.私もばらしてすぐにはエアを噴いたんですが,まさか生物が中に入り込むことがあるなんて思いも寄らなかったんで組み付ける寸前にはエアーを噴かなかったんです.これは大失敗.もしかしたらこの死骸がフロートバルブに引っかかってフロートのポジションを狂わせていたのか,またはジェット類の穴に引っかかってあんな挙動が出ていたのか知りませんがう〜ん,問題点は実はここだったのかな?なんていうことで引き続き4番まで清掃を終えて状況の好転を確信しながらキャブを車体に装着し,同調を取ってその日は試運転の時間がなかったためそのまま作業終了.

さて,その次の週末試運転です.走り出してしばらくするとやはり3500-4000回転の谷は消えていません.でも以前ほどの谷ではないように思えてきました.というのは無理やりアクセルを開けたときにブルブル車体が揺れるような変な挙動が若干マシになっていたからです.まあ,これで普通の状態に戻ったかな〜?ということでその日はこのブルつきを何とかするためにパイロットスクリューの戻しを1/75回転から1.625回転にして試運転.効果がある程度あってブルつきが若干好転したのを確認して作業終了.

さて次の週末.前の週の結果の再確認と,よりいい手がないかを探るため再度試運転です.で,結果としてはやっぱり谷があります.もうこうなったら前回よりマシになったなんてあまり言い切れないほど違いは微妙であって,前回のアリが決定打でなかったことが明らかです.それにしばらく走っていると,徐々に失速しついにはエンスト.でもしばらくするとなぜかエンジンがかかりなんとか家に到着できました.

う〜む,これはいったい何なんでしょう?以前よりも調子が悪くなっちゃったかな?ということでいろいろチェックして問題ないことを確認,再び今度は高速テストコースへ試運転に出ます.ところが,ここでもなんとエンジン停止.ブルブルなるとかそんなんじゃなく,イメージ的にはスコンという感じで止まってしまって今回はセルをいくら回してもだめ,時間が経ってもだめ.

あ〜あ,こりゃどうしようもないわ.ということで重い車体を押します.ちょうど息子の通学路でそろそろ自転車で通りがかるかな?という時間帯だったのですが,ちょうどビンゴで息子が現れました.その時点で滝のような汗をかいていたのですが,その水分補給のために息子の持っていたペットボトルのお茶をちびりちびり補給しながら押していきます.息子にはもちろん親父を一人にするなということで自転車を押して後ろを歩かせます.(なんてエゴな親)

都合2キロを見事押し切り,うちに到着.息子が通りがからなかったらのどが渇いて脱水症状でぶっ倒れていたと思われますが,帰宅後シャワーを浴びたらそのまま2時間程度深い眠りについてしまいました.

ということでその週の作業は続行されず,原因は不明のまま続くのでした...とほほ.   

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