今回も怪しいバッテリ

さて,火入れが完了した時点でもうこの車体は車検が付いているのでそのまま実働状態になるわけです.そうなるとバッテリが必要になってきます.今回もバッテリの入手に関してはいろいろありましたので,この点はご紹介しておかなければなりますまい.

最近は以前からの中国製バッテリがインド製などに負けないようにとすごい値崩れしてきています.そんなこんなで最安値を探すととても恐ろしいお値段のものを見つけました.それはなんと

2900円.

なんじゃそりゃ〜,今まで3000円台というのは見たことがありますが,ついに2000円台です.送料も700円程度なので,以前買ったものの商品代よりもすでに安い.

ZXRに乗り始めのころにバッテリが上がったからと自動車系のパーツやさんで買った10500円(ユアサ製)に比べると約1/4です.もう物の価値なんていったい何が基準になってんだ〜.

到着して添付の希硫酸を取り出します.ものが希硫酸なのになんとビニール袋の中に少しもれています.もう中国ったら!ということでここはやけどしないように気をつけて袋からバッテリ液を取り出します.暗がりで作業していたらここらへんは間違いなく素手で容器を触っていたところですので,重大災害の危険が...皆さんも輸入バッテリにはくれぐれもご注意を.

さて気を取り直して液を充填します.6箇所から均等になるように入れていきます.この容器は自分で口の部分をちょん切って注ぎ口をつくるもんなんですが,今回は微妙に大きさを調整したので,とても注ぎ易いです.で,珍しくほとんどもらすことなく注ぎいれて,満杯近くまで入れたのにもかかわらずなぜか希硫酸がなんと3/4も余ってしまいました.なんのこっちゃ.加えて容器のふき取りが甘かったのか,注意して作業したにもかかわらず,手に少し希硫酸がついてしまったんでしょうか?なんだかぴりぴりします.まあ私がバイクやさんだったらこんな経験したらもう二度と買わないかもしれません.でも今後もこのメーカーにチャレンジしたくなってしまうのが素人の浅はかさ...

取り付けに関してもやはり何かありました.端子のところには例のごとく長方形のナットが入っているんですが,これが異様に薄い.薄い上に端子の懐の穴に段差があるもんで,この段差に引っかかって斜めになってしまいます.そのためねじがなかなか入らない.特にマイナス端子はアーシングの分の厚みもあってねじがナットに届きません.しかたなく長いねじを持ってきてそれでとめることにしました.

それにしてもなんで安いバッテリはこんなところでコストダウンするんでしょうか?今のところ持ちに問題があるものはありませんし,こういったところがちゃんとしていれば日本製が市場で台頭するようなこともないんでしょうが...

さて,肝心のバッテリの性能ですが,特に可もなく不可もなくといった感じでしょうか?セルの回りも普通ですし,灯火類が瞬いたりすることもありません.走行に関しても問題無しです.こうなると長期信頼性として端子周りの剛性不足が何か悪さをしてこないかこれが心配.ここは安心を買う意味でもう少し高いバッテリにしてもよかったかも.

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