組み上げ(その1)

さてスペースが確保できたこともあり,念願の組み上げです.この際CBR250Rへの未練やかみさんがちょっとぶつぶついうのも無視してCBRのいなくなった次の週から早速組み上げを開始するあたり少し後ろめたい気もしますが,そんなのは心頭を滅却して忘れ去ります.

まず玄関の段差の2段目に鎮座して家族の評判のすこぶる悪いエンジンを作業スペースへ運びます.今回は木枠の上に載せたままではなく,地面に段ボールをしいてその上をヨチヨチと歩くような感じでエンジンを作業スペースへと運びました.その場所が確定したらいつものように下に3つのジャッキを噛まし,ある程度の高さに揚がった時点で,庭に移動です.

というのは,庭にはもともとの部品取り車体についていたフレームと,車検つきのフレームの2種があるわけですがこの車検付きフレームにはリアサスがついていないので,他の付属部品も含め部品取りのフレームから引っぺがして車検つきのほうに移植しなければいけないのです.わざわざこれらをエンジンの脇に持ってきてさぎょうするのも面倒なので,庭に2つのフレームを並べて作業です.

で,作業は順調のように思いましたがひとつ問題発生.リアサスを止めているネジが緩まないのです.ネジを回すとナットが連れ回ってしまい,これを2本のレンチでやろうとすると地面が庭の芝生(といっても雑草だらけ)の上なのでとっても不安定.力が入りにくいこともあってなかなか緩みません.ここは庭に保管(放置)している水道管の出番です.レンチの後ろに差し込んで,手足を総動員させてえいっと緩めました.ちょっとニュルインという感じであんまりいい気持ちではありませんでしたが,なんとか緩みました.忍者の場合はこんなことはあんまりないのですが,他機種ということもあり,予想外にここで既に大汗かいてしまっています.ふ〜.

さてエンジンの脇にフレームを持ってきます.フレームには最初からエンジンのハンガーやシャフトがついていますのでそこらへんを一旦撤去しエンジンの上にかぶせます.

大体の位置が決まったらエンジンを止めるシャフトを入れて,エンジンとフレームを固定します.次に外したリアサスも持ってきてフレームに取り付けます.ここまではリアサスのトラブルはありましたが意外や意外約1時間程度しかかかっていなくてすこぶる順調.

ともすれば昼前に作業終了では?と思われましたがリアの足回りを取り付けるとことでトラブル.リアの足回りは単体ではリアのアクスルを抜くのに非常に力を要したので,リアホイールを付けたまま保管していました.通常であればスイングアームのみを持ち上げてフレームの中に入れればいいんですが,今回はホイールがついているので心が出なかったり,ちょっとした位置の調整に手間取ります.その上,なぜだかどの角度に振ってもピボットがフレーム内に収まらないのです.

季節は春爛漫なので,この時点で再び汗だくになっていたのですが,一旦休憩して頭を冷やします.ここでちょっととんちが働きました.

ピボットの側はスリーブが少し出っ張る形にセットされるのですが,これが挿入のときにちょっと出てきたりしてすごくやりにくかったりします.でもスリーブをちゃんと押し込んでもフレームの内側に入り込めないので,要はフレームの幅が小さくなっているはずと踏んだのです.

そういえば,エンジンマウントボルトを締めこむときに,上下とも1000RXの場合はアルミのスリーブが噛まされるのですが,このアルミのスリーブがどうも柔らかすぎるなと感じていたのです.実際ボルトを締めれば閉めただけ回っていくので,結構怪しいなと思っていたのですが,これを締めこみすぎると確かにフレームの幅が小さくなります.従って原因ははエンジンマウントボルトではないかということになりました.ここで一旦エンジンマウントボルトを上下とも緩め,再度チャレンジしたところ,余裕がいっぱいあるわけではありませんがピボットをフレームに入れ込むこと成功しました.うーむ,最初っからこうしておけばよかったのか〜.

ということでつづく...
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