全てステンメッシュ化(その1)

まあ火入れ前なんですが恒例のステンメッシュ化を行いました.まあ車齢からいくと大概のゴム製品はもう逝ってしまっているわけで,80年代の車体の場合は有無を言わせずブレーキ,クラッチともどもステンメッシュにしてしまわないと本来の性能は発揮できないであろうということで,本当に標準仕様としてこの工程が私の場合は必要なのです.

まあそんな講釈はそこらへんにしといて,今回のステンメッシュ化はちょっと凝ってみました.というのは,その取り回し.取り回しって言うとニンジャ2号機で散々遊んだじゃないのよというあなた.私は遊び足りないなんて思わないでくださいね.いえね,前回のはそれはそれでよかったんです.まあ個性という点では.けどね,あれがなんに役に立っているかは非常に疑問なんです,私は.(ちょっと酔っ払いみたいな絡み方)

あの取り回しはレーサーがやっていたり,SUZUKIの一部の車種でやっていたりするわけですが,要はフロントの運動抵抗の軽減という大義名分の下やってみたわけですよ,私は.しかし,普段の走りからいって,フロントの運動抵抗の軽減がそんなに意識できるかっていうと,全然なわけです.

となると私のような輩はどんな取り回しが一番メリットを感じることが出来るかどうか考えたわけです.そうなると単なる軽量化ぐらいしか考えられない.そう,単に軽量化できればそれで良いじゃないの.というわけで今回のテーマは単純な軽量化です.

で,入手したのはというと全長が約27mmのステンメッシュホース.GPZ1000RXの場合,A6以前のニンジャのようにAVDSを積んでいるのですが,ステンメッシュにした場合,この分岐のところが一旦ダブルのボルトで止める形になりとっても野暮ったいのです.そこで経路を次のようにしました.

マスター → キャリパー → AVDS

要は中継の部分のブロックごと無くしてしまおうというこれぞ軽量化な感じの取り回しにしたわけです.通常このような場合にはこのキャリパー→AVDSのホースは片側がストレートになっていて,それをアダプタでAVDSのブロックにねじ込むやり方が一般的ですが,私が入手済みの短いステンメッシュホースは,これが両側20度程度首が曲がったバンジョーが付いています.普段使っているEARL'Sのとかだったら,これをバンジョーごと取り替えるのですが,このタイプはカシメてあるため交換は無理.

ということで,どのようにつけるかを画策します.まずこのホースをそのままつけようとした場合,両方をバンジョーボルトで締め上げるとホースに極度な曲がりが掛かってしまい好ましくない.従ってこの角度を何とかすべく,AVDSのブロックについているアダプタを前後逆転させて見たらどうだろうか.そうすればホースに無理な力も掛からないし,ちょうど27mmだったら長さ的にはぴったりなのでよいのではないか?というのが今回の結論です.(長いわ!)

ということで現物あわせで何とかいけそうなことが確認できたら,今度は長いほうのフロント用,リア用,クラッチホース用をそれぞれ安価にて落札.さて,作業開始となるわけですが,ここらへんで次回に続きます.

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