やっぱりキャブやり直し

キャブ,タンクの謎のスラッジもなくなり,快調な1000RX.約3ヶ月ほど快調が続いたのですが,ある日走っていると1気筒かぶったような症状が出て,そのまましばらく走ったら正常に戻りました.うちに戻ってから”う〜む,まだキャブの中に何かいるかも?”とキャブの下あたりを覗き込んだところ,少しガソリン臭く,2番キャブのフロート室の表面にガソリンの漏れのような形跡発見.

ということで,早速次の週末キャブを外し検査です.今回は2番のガソリン漏れと,途中のかぶったような状況の両方を見たかったので,全てのフロート室の中をチェックしました.すると,

・2番キャブのフロート室のパッキンが写真のように一部破損.
・1番と4番のフロートバルブの入る穴に0.2mm程度の黒いスラッジの塊発見.

う〜む,両方の現象の原因をこんなに簡単に見つけてしまうとは...スラッジの塊については前回の掃除でかなり掃除した筈なんですが,恐らくキャブの横を繋ぐパイプに入っていたものが出てきて,たまにフロートバルブとバルブシートの間に入り込み,1番か4番のオーバーフローを一時的に生み,プラグをかぶらせてしまったと思われます.

2番のパッキンについてはこれは大チョンボというやつでしょう.作業をあせるあまり,パッキンを溝にちゃんとはめないままネジを締め上げ,そのために破損させてしまったのがありありとわかります.これはもう再利用は不可でしょう.ということで1週間のパーツ待ちと相成りました.しくしく...

この1週間の間,キャブは車体から外して保管したのですが,一応スラッジの塊は先に除去,今回はジェット類を外してキャブの吹き込める穴という穴にエアを吹いて中のスラッジを追いやりました.もうこれ以上となるとキャブのボディを1ケ1ケ外して清掃となるので,そこまでやらないでなんとかならないかと考えたのです(←やっぱりいい加減).あとはジェット類のつまり,フロートバルブシート,フロートバルブの清掃などを実施しました.

さて,次の週にはパッキンが入荷したので早速作業です.といっても今回はパッキンを交換して付けるだけ.とっても簡単な作業しかないので,ちょっと今までやりたかったことも今回やってしまうことにしました.それはアイドルスクリューの変更.というのもうちの1000RXには900Rのアイドルスクリューが付いていて,900Rのアイドルスクリューが1000RXのそれに比べて短く,ノブがサイドカバーに隠れてしまうのです.そのためアイドリングを調整しようとするだけでもサイドカバーを外さないといけない状況で,今までのキャブの不調もあいまって多大な手間をかけてアイドル調整をやってきたのでした.

で,そのアイドル調整ノブというのが,1000RXの場合は1,2番キャブの間で固定されて,なおかつ1番のキャブのネジを利用したステーで上に向かって伸びているのですが,これを純正の新品で購入しようとしてたところ驚愕の事実が!なんとその価格2万円以上.そんなん買えませ〜ん.ということで,今まで1000RXのアイドル調整ノブが単体で出品されないかを目を皿のようにして探してきたのですが,それが全然でない.仕方なく程度の悪そうな1000RXキャブを落札して(それでも結構高かったのよ),そこから部品取りの形でアイドルスクリューをゲットしたのです.

実はそのキャブも入手したのが1年前ぐらいで,本来ならばもう取り付けていなければいけないのに,まだやっていない例の私の体たらく.まあ,今までキャブの付け外しの回数は数回なんてレベルでは有りませんが,今回という今回は作業そのものに余裕があることもあって思い立ったが吉日モードでやってしまいましょう.まあ,そんな大事のように書いていますが,実のところはノブを古いキャブから移植するだけ,まあもともとのキャブの程度が悪いのでステーに錆が浮いていたりしますが,そんなのは気にしません.

さて,試運転です.といっても以前のように快調になりガソリンの漏れが止まっただけ.これまで約3ヶ月周期で同じようなトラブルに見舞われているので,また3ヶ月ぐらい経った頃にどうなるかが重要ですな.(そんなこといってないで完璧な作業をしなさいっつ〜の!)

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