キャブがオーバーフロー(その2)

前回エンジンの始動をチェックしてオーバーフローが収まったと判断したにもかかわらず,試運転にいたらなかったのは単に寒かったからではないんです.実は他のトラブルの予感がしたので,そいつを何とかしなければと考えたからです.それはキャブレターのエアクリーナー側のインシュレータダクト.

実はキャブを組み付けて再びエアクリボックスを取り付けるときに,インシュレータダクトをキャブにはめ込むのがすこぶる大変だったのです.気温が低くて硬くなっているのもありますが,それ以外にも難点があったのでした.というのは1,4番のダクトが収縮してしまっていてキャブに十分に引っかからなかったのです.1000RXの場合は忍者とは異なりエアクリーナーボックスが若干小さく,その分タンク下に長く伸びているような感じになています.自然に1,4番はインシュレーターダクトの形状も鎌首をもたげたような感じになっていて,それがゴムの収縮によって掛かりが甘くなってしまう方向に出てくるわけです.これでは外気を吸ってしまって完調にはなりえないと判断して試運転を延期したわけです.

で,とにかくインシュレータダクトを引き伸ばすことは出来ないので新品調達.で,2,3番は問題がなかったようなのでそれを購入するかどうかを悩んだんですが1ケ900円近くするもんで,ここは本当に悩みました.でもそんなことでやり直しは面倒なばかりなので,ここは奮発して4本購入することにしました.太っ腹〜.

注文したパーツは約1週間でやってきました.実は注文したはいいけど,もう欠品だったらどうしようかと心配だったんですが,さすがこのレベルの消耗品だと流石のカワサキ,まだオーダー可能なところが素敵.

さて部品も来たことですし早速その次の週末に作業です.一応掛かりが浅い状態で取り付けたインシュレータダクトですが,キャブの塗装のない部分が露出しており,これは明らかに掛かっていない感じ.不十分であるとはいえここに押し込むのにこの冬場すごい苦労をしてはめ込んだのにこんなもんしかはまっていないのがいかにも情けない感じ.まあこれは硬化が激しすぎて折り返して嵌りを楽にする裏技を使えなかったのもありますが...

作業でこのあとつらかったのはこのインシュレーターダクトをエアクリーナーボックスから外す作業.これがまた大変.まあダクトに傷がついてもいいからマイナスドライバーで内側に無理やり凹まして抜くんですが,結構空振りすると怪我しそうな感じで,これは危険です.で,外れてしまうと,あとは付けて裏技を使用してエアクリーナボックスを取り付けてスプリングを取り付けるだけ.う〜ん,なんて楽なんでしょう.

で,タンクまで取り付けて作業そのものは終了.早速試運転.でもこの試運転のインプレは次回.ここで何かトラブルの予感を感じたあなた,鋭い.ということで次回です.

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