フューエルゲージのなぞ

以前から気になっているうちのGPZ1000RXの不具合の一つに,フューエルゲージが正確でないというのがあります.まあバイクの燃料計なんてそんなもんよといってしまいたいのはヤマヤマなんですが,そうもいってられないぐらいに不正確なんです.どれほどに不正確なのかというと,なんと針がどうなっても3/4レベル以下まで指してくれないんです.確かに満タンにすると満タンのところまで針がすいーっと上がっていきます.その後の減りもまあそれなりに減ってくる感じなのですが,メーターの大体3/4ぐらいのところにくると全く針が動かなくなってしまいます.

初めはまあいいか?なんて思ったんですが,燃費計算したいときにはできるだけフルタンク使い切って計算したい私としては,これは重大な欠点といわざるを得ない.また車体の本来の状態から比べるとこれはやっぱり異常でしょうということで,メーター,ゲージ周りをいろいろチェックしてみることにしました.

まず疑ったのはメーターです.これは忍者のスペア用のやつから移植してチェックしてみましたが結果は同じでした.

次に疑うべきはゲージです.ゲージの場合はフルタンク状態でチェックするのは少し大変なので,ほぼガソリンがなくなった状態でチェックすることにしました.従ってこの時点でチェックを思い立ってからかなりな日数が経ってしまっているのがご愛嬌.

さて,作業当日.タンクを外しいよいよゲージを取り外します.1000RXの場合,忍者とは違い,ゲージがちょうどタンクの真ん中についています.これをみて私はピンと来ました.だって真ん中についているということは4方向どちらにでもつけられるということで,これが間違っていたら,どっかで引っ掛かってしまい下までストロークしない可能性だって出てくるわけです.特にこのRXの場合,中央部がエアクリーナーダクトを避けるため高くえぐれているところについているわけで,ますますその可能性が高くなってきます.

一応パーツリストを見てみると,ついている方向は正解に見えます.でもついているゲージを外して形状を見たところ,どうみても勝手が逆.で,再びつけて見るとどうやらゲージのフロートがタンクの側面に干渉して一定以上下に可動しないようになってしまっています.うむむむ,こりゃなんで?

まあ,前所有者またはバイク屋さんがゲージを取り付けたときにパーツリストを信用して方向を決めて,無理やりつけてしまった様子.

ということはどっちが正解なのかな?ということで4方向ゲージの方向を変えて取り付けてみます.その結果4方向のうち1方向は取り付けそのものが不可.1方向は以前のような状態で下方向に動かず.残りの2方向に脈がありそうですが,どうも稼動範囲からいくと側面方向にフロートアームが伸びるほうがいいのかな?ということで写真のように取り付けてみました.あとはタンクを再び取り付けて作業終了.


で,早速試運転.ですが,ここで一つ大失敗.タンクをほとんどすっからかんにして出発したんですが,適当なGS(安いGS)まで行こうとしたんで,途中でなんとガス欠してしまいました.幸いにも家族がうちにいたんで,電話をしてガソリンを携行缶に入れて持ってきてもらい事なきを得ました(←どこが事ないのか?).

救出されてすぐにGSに直行し,ガソリンを満タンにしましたが,すぐには結果が出ず,約2週間後結果が出ました.結果は残念ながら以前より改善したのですが,どうやら1/4程度のところで針が止まってしまいます.このあと,またガス欠が怖いのですぐにガソリンを満タンにしてしまった都合上(チキンな奴!),ゲージの方向の残る1方向を試すのはまた先にお預け.ということでなかなか本調子にならない1000RXでした.とほほほ.

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