さて，エンジンはニンジャのほうに利用されることなく放置．売りに出すわけでもなくうちのガレージにずーっと置かれていて，なんだか勿体無いったらないです．しかしそうそう車体を組んでいく訳にもいかず，何か面白いネタになりそうだったらやろうかな？という自分勝手な状況がしばらく続きました．いろいろ案は出てくるんですが，なかなかいいめぐりあわせで部品が手に入らないわけで，企画するにも至らないケースがアマタ．
やっぱりもう一台GPZ1000RXを組むのはどうも性に合わないような気がしたので，やっぱり工夫はしてみたいわけです．ということで筆頭に挙がったのが，GPZ750Rのフレームを利用したGPZ750R改．比較的簡単に載せ換えは出来るんですが，公認をとる為にはいろいろ計算書を提出したりしなくてはならないというやつです．もともとはそれと似たGPZ900R改を作る可能性を感じつつ入手に走ったこのエンジンですが，今更ながらその計算書の作成などが面倒くさくなってしまったのでいろいろ思いをはせることになりました．ここで考えたのは，あらかじめ1000RXのエンジンの載っていたGPZ750R改またはGPZ900R改のフレームを入手して，それにこのエンジンを載せるというもの．それだったら面倒な改造申請は済んでしまっているので，通常のユーザー車検のみで公道を走ることができるようになります．まあエンジンが1000RXなのに給排気をノーマルのまんまでいくのかとかいろいろ悩みは発生するかもしれないのですが，計算書を仕上げる労力に比べればたいしたことはありません．
そういった方針だけ決めて，フレームをことごとくチェック，安くスタートして出てきたGPZ750R改フレームなんかをウォッチして価格調査．なんとフレームのみなのに15000円とかになってしまうあたり，世の中に私のような安易な考えの人間がいかに多いか証明されたようなもの．ちょっとこれでは世を憂いてしまいますな（←おまえがいうな）．
何度かそのように高額になっていく改フレームをやり過ごし，比較的近場から出品されたGPZ750R改フレームをロックオン．曲がりはなさそうですが外観が汚く，これは他の人に敬遠される筈という思いから既に２日前から入札の意欲満々．さて当日，満を持しての直前入札で晴れて11500円にて落札．うむむ，方針決定〜．これで，750R改をそうそう苦労せず作り上げることができるってもんよのう〜（悪代官風に）．
ところが！その取引内容通知メールになんと気になることが．なんと出品されていたのは750R改ではあるものの900Rのエンジンを積むように改造申請されていたもので，オークションに1000RXエンジンの改と書いてあったのは間違いだったとのこと．そりゃないよ〜！と心情的にがらがらと崩れ去る私．しかし，流石にそうなるとキャンセルには応じてくれるとのことで，あえなくキャンセルさせてもらい元の木阿弥に逆戻り．とほほほほ．
それからしばらくは同じように改フレームを狙い続けましたが，どうも値段がしっくりこなくて落札をあきらめたりしました．せっかく落札しても，また900エンジンの改書類でしたなんてことになったら，もうショックショックですもの．
時はあれから１年ばかり流れてしまいました．もう1000RXのエンジンがあることなんてほとんど忘れてしまっていたといっても過言ではない状況に陥っていた私はとあるオークションをアンニュイな気分で眺めていたのでした．
