エアクリーナ

キャブまで済んだら,あとはエアクリーナーを乗っけて,火入れを待つのみなのですが,今回はエアクリーナーでも少し遊んでみました.GPZ1000RXのエアクリーナーボックスは結構小さく,そこから前に向かって2本のダクトが伸びているのですが,これが先端で支えられているわけでもなく,微妙に振動したりします.ここはある意味設計ミスではないかと思うのですが,ラム圧を最高速時のエンジンパワーに結びつけるまでのいろいろな試行錯誤の課程で自然発生的に生まれた構造なんでしょうね.それで,その構造はなんとかしようと思ってもエアクリーナーを社外品に換えるなりして大枚をはたくのは私の趣味に合わないので,ここは目をつぶります(←ここまでいっといてそりゃないよ).

で,エアクリーナーボックスは素直に購入した純正をそのまま取りつけようと考えたわけですが,エアクリーナーボックスを開けて2度びっくり.ひとつめはエアフィルタがものの見事に崩れ落ちてしまっていたこと.まあ,見た感じもそうですが,エアクリーナーの保管状態で既にスポンジ状のごみがポロポロと出てきていたので,これは当たり前といえば当たり前.そんなもんに驚いている自分をあらためていさめます.

2つめは今回購入した純正のボックスは中になにやらチューブが張り巡らされています.確かに1号機のときにはブリーザーからのパイプがエアクリーナーボックス内に顔を出しているだけで,インシュレーターにはなにやら思わせぶりな穴が側面に開いていました.今回のものはそのブリーザーのパイプから4分岐されたチューブが,4つのインシュレーターダクトのその穴にジャストインしているではないですか.

ということは,この4分岐がないと,ブリーザーからのオイル分を含んだ空気が均等にエンジン内へ導入されないということでしょうか?そうなると1号機ってやっぱり完調にはなっていないってこと?まあ,1号機のほうは1号機で対応するとして,こんな目からうろこな新事実が出てきてしまった今,ちょっとやることが増えてまたまた血湧き肉踊る状態になる私なのでした.

一方のエアフィルタですが,これはもう新品を買うしかない...と判断したのは前回のこと.でも前回購入した新品は4000円以上したので,今回はいきなり新品を購入するようなことはせず,若干冒険してみようということになりました.その崩れ落ちたフィルターを他のものに交換してみようというのです.

材料としては,普通のエアフィルタに比べるととてもメッシュの粗い,機械設備用のフィルタを用意しました.難燃材仕様のフィルタで,これならバイクのエアフィルタに使えるかもということで購入しておいたのです.

作り方というと,これはもう純正を踏襲するしかありません.まずぼろぼろの古いフィルタを綺麗に剥がします.これが結構強力な接着剤でくっついていて,結局下地のプラスチック枠に少し残ってしまいましたが,アルコールでごしごし拭いて少なくとも新しいフィルタの接着性能に悪影響がないようにします.

お次はフィルタ材を枠に当てておきながら,型を取ります.あとははさみで切って大体の形が出来たらまた枠に当て,外側にはみ出しているところをジョキジョキ切っていきます.ここで少し大胆にきり過ぎて部分的に小さくなりすぎてしまいましたが,まあ,枠との間は接着剤でしっかり埋めるということでここはこのまま強行です.

接着材はセメダインのスーパーXを使用します.まあ本当はこういうところにふさわしい,油脂に強かったりする接着剤をセレクトすると良いのですが,そんな特殊用途の接着剤を購入していてはムダ金なので,ここも思い込み&強行です.中央に錘を載せて,周辺を均等に接着したら,24時間放置し養生します.

出来上がりは?こんな感じです.外観はすこぶる悪いですが,私的には自己満足度100%の出来といっても過言ではありません.通常はこれを乾式で使用するのですが,今回は一応オイルを少量塗布しておき,装着待ちの状態になりました.今回も例に漏れず,キャブを取り付けるときにエアクリーナーボックスのインシュレーターを新品に交換.このときにちゃんと例の配管をつなげておきます.それにしても,これがあったりなかったりって言うのは純正状態ではついているのが正常なので,やっぱり付いていないのは何かしら不具合の原因となっているかもしれませんね.う〜む.

さて,キャブとエアクリーナーが載ったらお次はいよいよということになりますが,今回はここで終了です.

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