キャブのお掃除

さて,タンクを載せたいといいつつキャビレターをやっていませんでした.実はキャブレターはエンジンと一緒に入手していたのですが,こいつが外観的には1番のボディが長期にわたってガソリンがかかってしまっているのか黄ばんでしまっています.バタフライバルブも1番は動きが渋くって,他のキャブとの連動も当初取れず,一応軸周りにオイルを注してなんとか動いた状況.この状態ではいつものメンテナンスよりもかなり深い作業を要する予感がしたので,もう一つスペアを用意しておいたのです.

そのスペアのキャブというのは,実動車からの取り外しで,しばらく放置したもののようです.しかも出品者が勘違いしてGPZ900R用ということで売りに出されていました.こういったものはGPZ1000RX用に比べ安く落札できるので逃さず入札.それでもニンジャ用からすると破格のお値段になってしまいしたが,それでもRX用を購入するよりは安いわけでこれでひとまず満足です.

このキャブ,ニンジャ用と書いてあったにもかかわらずなんで1000RX用と思ったかなんですが,それはアイドリング調整スクリューの長さ.アイドリングスクリューが1番キャブの側面に沿うように立ち上げられているのが1000RXの証しなのです.出品されているキャブの中には1000RX用と謳われているにもかかわらずこのアイドル調整スクリューが欠品だったり,ニンジャ用の短いものが付いていたりすることもあり,このアイドルスクリューは貴重な代物なのです.ちなみにこれはデッドストックではありませんが,新品を頼むとめんたまが飛び出そうなお値段だったりします.(1号機での苦労がそうさせるわけですな...)

そんなこんなでご満悦なお買い物が出来たのですが,程度のよさそうなキャブとはいえ,そのまま車体に載せるわけにはいきません.とある夏の休日,家族がいないリビングでいきなりのキャブ清掃が始まりました.キャブの分解清掃と言うのは大体フロート室にガソリンが少し残っていたり,タール状に溜まっていたりすると強烈な匂いを伴うものなのですが,家族はいないし,程度がよさそうなのでそんなこともないだろうということでの暴挙であったりもします.

さて,作業の内容ですがいつものことなので詳細割愛です.2,3番のパイロットジェットが詰まっていましたが他はタールの付着なんかも全くなく,とても綺麗な状態でした.フロートバルブも動きはスムーズで,フロートレベルの調整も必要なさそう.結局フロート室のパッキンも結構弾力が保てていたので,合わせ面をきれいにしたらそのまま流用といった優等生ぶり.

そんなこんなで家族が戻る以前に作業は終了しましたが,あまりにもスムーズに作業が終了したのでキャブをそのまんま食卓の上に放置したままで,家族がいないのをいいことに他の作業を始めてしまいました.しばらく部屋の中の部品の山に身をうずめていると,家族が戻ってきてしまいました.そして娘がひとこと汚いものを食卓に置かないでよォ〜!なななっ!汚いだと?これは今まで見た中でも3本の指に入るような綺麗なキャブなるぞ!っと言いたいのをぐっとこらえ,はいはいとキャブを片付け今日の作業は終了です.

本当はこのままキャブを車体に取り付けようと思っていたのですが,他の作業に没頭してしまったがため今回はお預けです.次回乞うご期待.

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