とにかくカウルの中とか

さて,タンクを載せる前にやっておきたいことをやっていきましょう.まずはクラッチホースです.車体にくっついてきた純正は漏れはありませんが,表面にヒビが出てきていたりしてちょっとやばい感じになっていまして,今回もクラッチホースのステンメッシュ化は最初から計画済だったのです.

さて,今回はどんなステンメッシュホースを使うかな?と思っていたのですが,手持ちのクラッチホースに使えそうなホースが軒並みホースの外側を包んでいるチューブが茶色く変質してしまっているものばっかり.一応これらは最初っから長さを詰めてブレーキホースとして使うつもりで購入したものだったのですが,いくら見えないところだからって茶色く変質したホースをそのまま使うのはどうも品質的に許せないものがあります.

そこで,今回は程度の良いものを狙って落札することにしました.で,程度の良い110cm程度のものとなると意外に高額になってしまったりしています.何度か入札しては破れを繰り返してちょっと途方にくれておりましたが,そんな中明らかに台湾製のステンメッシュホースが安く売られているのを見つけてしまいました.長さは旧車会の皆様が喜ぶように100cmを超えるものが5cmごとに用意されていて,丁度110cmというのも出品されています.これを1本のみ落札し,使用することにしました.まあ台湾製の実力と言うのも把握しておきたいし,今回はいい機会でしょう.(危険な...)

到着したものは両端のフィッティングが銀色ではあるのですがアルミ.しかもアルマイトではなくNiメッキのようです.まあ,これがどういう影響を生むかわかりませんが,一応ステンメッシュであることは確かなので使うことにしました.実のところやっぱり不安を感じたのですが,ブレーキホースではなく,クラッチホースなので,直接命に関わるトラブルにつながることはないだろうということで少しでもリスクマネジメントをやったつもりな私なのでした.

お次は,プラグケーブルですが,これもいつものようにテイラーのシリコンケーブルを2m分買ってきて,例のごとくコイルに接続.このコイルは車体についていたコイルが1つしかなかった(なんで?)ので,改めて購入したもの.車体を一式購入したつもりでも,こんなところで色々な出費があって結局あんまり前回と変わらない出費をしている私がにくい.

さて作業です.イグニッションコイルはとりあえずカウルステーにくっ付けておきました.前回はここにアーシングをしましたが,つけても外してもあまり効果が見られなかったので,今回は無しでいきます.プラグ側はどうかというと,これがちょっと問題.エンジンの保管が悪く雨が進入してしまったため,1番のプラグホールがえらいことになっていたのですが,ここの1番のプラグが同じくえらいことになっていました.これではこのプラグは使えません.ということで今回は錆を落としてプラグホールを清掃し,取り合えずこの一旦サビサビになってしまったプラグを取り付けておき,そこにプラグキャップを被せておきました.あとでこのプラグ1本だけ交換ということで(渋ちん!).

クラッチホースについては今回は取り回しを工夫しました.もともと純正状態ではブラケットがついていて,そこにホースを通すようになっているのですが,今回はこのブラケットを用いて,フレームの下回りを通すようにしました.これは前回はホースをフレームの内側を通すようにしたため,エンジンの熱をもろに拾ってしまいホースが暖かくなってしまって,フルードが若干膨張しているような感じがしたためです.実際走行していて不具合は感じなかったのですが,クラッチホースの場合はエンジンの熱で変質してしまうケースが多いので,こういった点は今回は気を付けておこうと思ったわけです.

ちなみに今回ほとんどカウルの内側の作業が終了したはずなのですが,一点問題が.もともと車体に付いていたブレーキホースですが,ハンドルが相当なアップハンドルだったらしく,ブラケットから上とマスターを繋ぐステンメッシュホースが飛びぬけて長いのです.わざわざ入手した純正のハンドルを取り付けてみたところ,これが余りすぎて普通に取り回すとカウルステーの中央のパイプにハンドルを切るたびズリズリあたってしまいます.

それに,ハンドルを右に切ると,今度はこのパイプのおかげでホースが若干引っ張られ気味になってしまうのです.これではいけないので,このステンメッシュは撤去しなければいけませんが,今のところ使用するステンメッシュホースが手元にないので,しばらくこのままにしておくことにしました.従ってカウル内の真ん中がこんな状態なので今回メーターまでは取り付けできませんでした.本当はメーターまで用意していたんですが...ということで何をやっても次回への積み残しがある計画性のない作業なのでした.

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