組立て(その1)

さて,パーツ類がそろいつつあり家の中も飽和状態.ここで組立てに入ります.今までいろいろな組立てを紹介してきましたが,なかなか作業中は忙しくその手順を詳細に報告できていなかったので,今回は出来るだけ実りある内容をご報告しようと思います.

まず,エンジンを引っ張り出します.今回もエンジンは私の自転車の下にひた隠しにしてきたのですが,あまりにも長く放置したために,上に掛けていたエアキャップが破れてプラグホールに水が溜まっていました.う〜む,予想外にエンジンに悪影響を与えているかも?と反省しつついつもの作業エリアの真ん中あたりに設置します.この時に前後のホイールの来る位置や作業エリアを考慮してエンジンを配置しておかないと後でジャッキアップしたまま動かさないといけなくなってしまいます.エンジンの下にダンボールを敷きながら,その上をノシノシとエンジンを揺さぶるように前後のいずれかを挙げつつ移動させます.この時点で既に汗びっしょりな私です.やっぱり1000RXのエンジンはニンジャに比べると少し重いわ〜.

お次にエンジンの下にジャッキをかまします.ヘッドのほうが重いので,前に左右2箇所,後ろに1箇所ジャッキをかまします.昔は当て木をしていたのですが,当て木をすると不安定になる上に,傷もそんなにつかないので,直接ジャッキを当てています.ただ,ジャッキポイントはオイルプレッシャスイッチや,油温計なんかを直接押してしまわないように,少し距離を開けた位置をあらかじめ選んでおきます.また,後ろを挙げすぎると,ヘッド側に倒れてしまうので,気持ち前側を高く上げた状態でジャッキアップ完了となります.

ここらへんは結構落ち着いて作業を進めているので,先程かいた汗はもう乾いてしまっていたりします.

次にフレームを被せます.フレームを被せるときに.ヘッドがフレームの間を通りにくかったりしますが,これがなかなかギリギリの設計なもので,クランクケース側のボルト位置を気にしながらも徐々に嵌めていかなければいけません.大体の位置に来たら後ろの2本のエンジンマウントボルトを差し込みます.実はエンジンマウントボルトは実際購入したかどうかが作業を開始してからわからなくなってしまって,泡を食いつつ部屋の中を家捜しして幸いに見つけることが出来たという逸話をこの日作ってしまったのでした.そのために先程乾いた汗を再び滝のようにかいてしまっている私なのでした.

そういったこともあり,喜びに咽びながらひとまずプルプルと震える手でフレームを持ち上げながら下側の1本を挿入.

ここはそう苦もなく入りました.あともう1本ですが,これが意外に難しかったりします.フレームが固定されてウェイトバランスが変わっているため,無理にフレームを浮かせようとするとジャッキが外れそうになったりします.ジャッキの高さをそれぞれ調整したりしながらフレームを何度か持ち上げ,ようやっと2本目のマウントボルトが刺さりました.

しかしこの時点ではまだマウントボルトを締めこみません.アンダーフレームを取り付けてから,ちゃんと位置が決まって初めてこれらのボルトを締めこむのです.

ここでアンダーフレームに行きたいところですが,あせってはいけません.まずセンタースタンドを取り付けてしまいます.アンダーフレームを取り付けてしまってからでは,センタースタンドの取り付けが結構難しくなってしまったりするので,それを避けるための策です.あと,早めにセンタースタンドをつけてしまえば,一つジャッキが外せますし,安定感が増すわけです.それでもジャッキが3本掛かった状態でセンタースタンドをそのまま掛けるのは非常に危険です.まず3本のジャッキを均等に上げて行き,センタースタンドが立てられるほどにエンジンの下にスペースを作ります.スペースが出来たらスタンドを立てて,後ろ側のジャッキを下ろし外します.

ここらへんで長くなるので,以降は次回.乞うご期待.

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