組立て(その2)

さて,前回はジャッキを1本外すまでのところでしたが,ここでいきなりフロント周りをくっ付けてしまいます.というのは前側を2箇所で支えていると,ジャッキが邪魔でアンダーフレームが取り付けられないからです.でもフロントは今回持ち帰りのときに面倒だったので,フォークにフロントホイールがくっついたまんまだったりします.そのため,ホイール付きの状態で三つ又がフレームのステムにはまり込むだけの高さが必要なので,2本のジャッキを徐々に均等に挙げていきます.嵌りそうなほどに挙がったら,フレーム側,三つ又のステムベアリングを清掃し,ネッチョリとグリスアップします.

フロント周りをはめて,ステムナットを締めたら,一旦仮に2本のジャッキを下ろします.で,2本のうち1本を丁度中央にかまして再びジャッキを挙げていきます.といっても今回はちょっとフロントが軽くなる程度の挙げ量です.というのも重力に任せて下に釣り下がっている状態だと,アンダーフレームをエンジンマウントブラケットが正確な位置に取り付きませんし,挙げまくっていても逆の方向にずれが出てしまうのです.ここは絶妙な挙げ量でアンダーフレームを取り付けてブラケットの取り付けの時にネジがちゃんと通るような位置を選びつつジャッキの高さを調整してアンダーフレームの取り付け完了です.

さてフレーム回りが終了したら,今度はフロントの足回りを決めてしまいましょう.ステムベアリングの締め込み具合をタイヤを左右に振りつつ調整したら,ジャッキを少々利かせたままトップブリッジを取り付けます.これは重力による影響でフロント回りの取り付けに変な負荷が掛かってしまわないようにするためです.

フロント回りが決まってしまえば,あとは重力の影響はありませんので,最後のジャッキを外してしまいます.

ここまで来たらあとはリア周りです.リア周りは前回初めにフレーム側のエンジンマウントボルトを締めてしまったので,スイングアームがフレームに入らず往生しましたが,今回は前回の反省を思い起こしつつやったのでそんなことはありません.先程わざとエンジンマウントボルト2本をしめ込まずに作業を進めていったのはこのためです.

ということで,少々鼻高々な感じで玄関からリア周りを持ってきて合体.シャフトをスーッと通し,今回はスムースそのもののリア回り組み付け.う〜ん,トレビア〜ン.満を持してエンジンマウントボルトを締め付け,リアサスも取り付け,さらにはあとでまた外す筈のチェーンカバーまでも取り付けてしまいました.ここまで取り付けにこだわるのは少しでも家の中や庭,玄関に散らばった1000RXのパーツをなんとか放出するため.涙ぐましい努力といって過言ではないでしょう.

ついでにハンドル周りも装着.これは取り回しが出来る状態に早めにしておかないと何が有るかもわからない中作業しているので安心料といったところでしょうか

リア足周りのお次はテール周りです.これも庭から持ってきて装着.大体このテール周り,結構スペースをとっていたため,庭に置かれておきながらもその中身に色々小さな部品が詰め込まれていて,なんとも取り出しにくかったりしました.中の小さな部品といってもニンジャのジャンクな物であったり,絶対利用しないような部品なので大部分は捨ててしまっても良かったんですけどね.

テール周りが取り付いたら,ハーネスを取り付けます.ちなみにハーネスはこの車体にくっついてきたもので,キーセットも同じなのでハンドルスイッチなどをあわせて電装系はほぼそのまんま移植(というか元の車体に返還)するだけです.ハーネスの取り回しも以前やっているので結構慣れたもので,さささっっと済ませてエンジン周りの配線なんかも問題なく接続.これで結構バイクらしくなってきたな〜.

あとはとにかく場所を取る部品を取り付けていくだけ〜.バッテリケース,リアフェンダー,テールカウル,ステッププレート,エアクリーナーボックスなんかを取り付けて,今日のところの作業は終了です.

え?キャブもないのにエアクリーナーボックスはおかしいって?そうなんです.これも庭においていたモンなんですが,やっぱり場所をとるということで先に装着しておくことにしたのです.前回はフロントカウルが装着されていたので1日の作業としては前回のほうが進みが良いように見えますね.でも時間にして約半分でここまで行っていますので自分的には大きな改善が見られたような感じがしています.まあ,ニンジャは良くある話かもしれませんが,GPZ1000RXでこんなの2回もやる人も他にいないんでしょうね.

ということで,車体組立てはここまで.部屋の中,庭,玄関ともに結構すっきりしました.でもまだ足りない部品があるので,それらを調達してしまわねば!(全然改善してないやんか....)

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