ウィンカーポジション化

電装系の中で唯一手付かずだったフロントウィンカー.理由はソケット自体がないということだったのですが,ようやっと目処が立ちました.

ソケットについては当初あると思い込んでいたものがなかったわけで,ある意味意表を突かれて戸惑いも相当ありました.結局戸惑っていても仕方が無いので,これを調達しようということになったのですが,純正部品でここだけとなると結構お金が張るし,面白くないわでどうしたものかと出口の見えない長考すること約1ヶ月.まあ,この間何をやっていたかというとヤフオクでソケットのみが出品されないかというのをひたすら確認していたのですが,どうもウィンカーASSYというのはあるもののソケットのみというと皆無です.確かにソケットのみとなるとそれが果たしてちゃんと1000RXのウィンカーに取り付けられるかどうかというのも問題になってくるのですが,それは一応写真を見れば何とかなると思っていたのにもかかわらず肝心の出品が無いとなると,これはもうどうしようもありません.

一方のウィンカーASSYということになると,ウィンカーの破損を機に入札となることが多いので入札者のモチベーションは自然に高くなり,結果として結構な高額落札となります.これでは私の入り込む余地はなし.このような思惑の変遷を元に結果的には長考となってしまっていたというのが正直なところです.

そんな中,同じようにソケットが含まれているはずなのに,比較的安価で終了する灯火類が目に留まりました.そうです.テールランプです.テールランプはまず事故で破損する可能性も高いので,出てきているものは大概廃車取り外しのものです.程度は良い上に,破損の確率が低いために入札者が居ないケースも多々あります.この中で2灯式のものを落札できれば,流用できることがわかってきました.

で,このテールランプのソケットを利用する上で,一つ難点が.それは付いているのが必然的にダブル球になってしまうということです.ダブル球のままで3本の配線のうち2本のみコネクタに差込み,そのまま通常のウィンカーとして使用するのも安易で良いのですが,私的にはここはダブル球のメリットをちゃんと生かそうということを考えました.そうです.ウィンカーポジションです(多いな〜,この言い回し).

そうと決まれば,入札のターゲットは決まりました.折りしもEX-4用のテールランプASSYが格安で出ていましたので,これをすかさず終了直前に入札,ゲットしたのでした.ちなみにEX-4のテールといいながらも,形状はZXR400,250のものと同じで,ブラケット以外は流用できそうなものでした.まあ,ZXR用ということで出品されていたとしても所詮そう高額にはならなかったと思いますが,一応EX-4という不人気車の代表みたいなのをあえて狙うところにエレジーを感じている私なのでした.

で,到着したものは綺麗そのものです.配線の硬化もないし,電球の切れもありません.こりゃ良い買い物したわ〜.で,あえなくテールランプのハウジングはゴミ箱行き.残ったパーツで工作です.今回の工作に足りないものというと,そう,コネクタです.このコネクタは例のホームセンターで1セット145円で売っていたものを使用します.形状的には純正のハーネスにばっちり合うものであり,ここでも自己満足度が飛躍的にパワーアップしてしまっています.

実作業においては注意点が1点.今回のテールソケットASSYは赤が5V側の陽極になっているようで,これを2極のコネクタとは別出しにしなければいけません.せっかく青があるのだから,それをつなぎたくなってしまうのは山々ですが,ちょっとここは冷静に.別出しの赤い配線の先には通常のギボシを取りつけ,目立ちついでに黄色いブッシュをはめ込みました.ちょっと趣味悪いかしら...

次にハーネス側ですが,これもちゃんと左ハンドルスイッチを数ある在庫からチョイス済み.幸いにもウィンカーポジションあり,ハザードなしのものが余っていて,これを配線を入れ替えて,青いケーブル用の分岐を付けて車体に取りつけます.こういった場合,私の鉄則として出来るだけメインハーネスは改造しないというのがありまして,必然的にハンドルスイッチ側のハーネスをいじることになるのです.

さて,最後の詰めです.出来上がったソケットにバルブを取り付けて,車体にはめ込みます.事前のケーブル長の確認も功を奏してなんとか無事取りつけ完了.あとはイグニッションをまわし,灯火確認です.ポジションを付けると鮮やかにウィンカーが点灯します.ウィンカーを付けると,両方一旦消えウィンカーの瞬きのみになります.大成功です.

たしかに1台目のほうでウィンカーポジションをやるかやらないかで昔悩んだことがありましたが,何年越しかで実現することが出来ました.今回ウィンカーソケットがあらかじめ入ったものを購入していたら,こんな紆余曲折は無かったでしょうし,自己満足に浸ることも出来なかったかもしれませんね.あ〜良かった.

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