いきなりフォークですったもんだ(その3)

フォークのインナーパーツの改造が済んだら,とはそれを組み込んでいくことになります.まあ実際のところ出来てしまえばあとの作業は然程難しくなく,単に組むだけなんですが.で,何にもないのはさびしいので,ひとまず記念写真.よく見るとパイプの側面に切断時クランプした傷がついてますが,こんなのは工業製品としてはどうかということになりましょうが,1ユーザーが改造したパーツということであれば問題ないレベルなので可とします.

オイルシール,ダストシールはなぜだか以前E型のインナーチューブを購入した時に付属していたものです.恐らくインナーチューブを中古で購入するか何とかして,オイルシールまで用意したのに後でフォークASSYを入手してしまい要らなくなったパターンでしょうか.世の中私のような無計画な人もいるんだな〜とは思いますが,私だったらそこまでお金を掛けないかと,渋ちんであるが故の優越感を感じてしまったりします.オイルシールの打ち込みは以前購入して確保しておいた塩ビパイプをそのまま使い,古いオイルシールを介して打ち込みます.オイルシールにあらかじめオイルを塗っておくとかフォークトップにサランラップをかぶせるとか,そういった細かい作業は他のページに書いてあるのと一緒なので今回は割愛します.

フォークオイルは525mlが標準ということなんですが,E型のケースの中にC型を入れているので,果たしてそれで最適かどうか一切わかりません.恐らく走れるようになったらその走りを見て,増やすか減らすか考えようと思います.でも減らすのは結構大変なので,調整するにしても増やす方向になるよう,500mlでとりあえず行くことにしました.というのもちょうど1リッター缶の半分ずつ使うということで,切りのいい数字を目指しただけなんですが,結局計量したところ1リッター缶から510mlぐらいは均等に取れましたので,まあこれでいいかな?という感じです.

フォークトップを締めるときは程よい与圧を掛ける感じであったので,恐らく30mm短いフォークに30mm短くしたインナーパーツを入れたのはほぼ正解だったと思います.フォークトップの増し締めは例のごとく一旦三つ又を取り付けて確実に締めこんで,体重をかけてフォークを伸縮させて中のエアを抜きます.エアが抜けきったところでは感覚的にはスプリングの強さ,減衰具合とも,9Rの車重からすればほぼ妥当かなというレベルと感じました.両方が済んだらひとまずフォークASSYとしては完成です.

でも,フロント周りということで以降は,フレームに取り付けてホイールをポン付けすればよいようにしておきたいということで,あらかじめ用意しておいたものがあります.フロントアクスルです.実はE型用は既に持っていたんですがいかんせんC型とは径がことごとく異なり,しょうがないのでC型用を探していたんですが,あいにくちょうど探していた時期にC型用が出品されておらず,径が同じものならほぼ使えるだろうと考え,同じ20mmφのZZ-R400N型のアクスルを入手していたのでした.また,そのアクスルについていたカラーについてはC型の19mmとは違う長さのカラーがついていたので,そんなに値が張らなかったこともあり,19mmのカラー2つは新品調達したのでした.

うちの中から,それらを探し出し,組立たフォークASSYに付けてみたところ,フォークへの取り付け穴に対しての径,その部分の長さはドンピシャだったのですが,どうも全長が10mmぐらい長いようです.ちょっと一旦はカラーを入れてこのまま両方とも5mmずつ出して使ってしまおうかなと思ったものの,スーパースポーツ大排気量車の足周りでそこまでの冒険をするのはいかがなものかと,思いとどまりました.10mmぐらい切って,ねじをまた切りなおせばよいと考えましたが,M20のダイスとなると手持ちのダイスホルダーが使えないので,結構な出費となります.

そんなこんなで思い悩んだ挙句,他の部品を探しながらヤフオクを徘徊していたところ,ダイスホルダーとダイスを購入するより安く新しくC型のアクスルを出品している方が現れました.おお〜,神は我をお見捨てにならなかった〜.幸いなことにこれを競ることなく開始価格のまんまで落札することができ,次の週にはこのアクスルが到着.晴れて屋外作業なども不要な玄関での取り付け作業でアクスルまで含めたフォークASSYが完成.

ということでC型,E型折衷フロントフォークこれにて完成です.少し怪しいところもありますが,これがどう影響しますか今後のお楽しみなのであります.

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