フレームの仮組ですったもんだ(その1)

エンジンもある,フレームもあるということで,本来ならば組み始めたいわけなんですが,今一つのりだせない理由がありました.というのはフロントフォーク周りはステムがE型なのでポン付けできるようにはなったものの,スイングアーム,リアサス周りが本当にこのままいけるのか?いけないとしたら何が必要なのか?ということがわからずにいたからです.もしこれが解決しないで組み始めて,散々たまりにたまった部品を引っ張り出してきて,やっぱりダメということになったらそのときの部品の再保管の手間や,部品紛失まで含めたリスクを考えるととてもとても無鉄砲に作業に移れなかったわけなのです.これを解決するために仮組をしてみることにしました.とある週末の午後,庭からフレームとスイングアームを引きづり出してきて作業を行います.

モノの方はまあ長らくエアキャップに包まれながらも庭に積まれていたわけで,エアキャップの中に少し水が入っていて心配ではありましたが,腐食は進行していませんでした.早速スイングアームのほうについていたピボットシャフトを抜いて,E型のフレームに差してみました.案の定パーツリストで確認したとおり,ベアリングの外径差の分だけ隙間が発生しています.手は2つあります.一つはE型のピボットシャフトを用い,スイングアーム側を追加工してベアリングの入る軸穴を太らせるか,フレームとの間にスペーサーを噛ませてC型のピボットシャフトを使うかです.で,私のやりたいのはもちろん後者.やっぱり私の走りからしてピボット径が影響するような走りは未来永劫することがないように思うわけです.したがってピボット径が細くなっても,手間がかからないほうが良いということになります.しかし,スペーサーを入れることでピボットシャフト周りのガタが大きくなって通常走行に悪影響ができるのはNG.

で,よく見ると,左右ともこの部分フレームのところにカラーではなくシャフトやナットのネジ部が直接来ています.ということは精度よく嵌めあっているわけではなく,フレームにとにかくガタなくシャフトが取り付けられればOKということになります.したがってフレームに圧入する感じでスペーサーを入れて,そこにネジ部が来るようにすれば,ほぼC型の純正状態と同じになると判断しました.ここで採寸して所望のカラーの形状を明確にします.

・右側:外形32.0プラス公差50umまで,内径28ちょうど,長さ16.5
・左側:外形25.0プラス公差50umまで,内径20ちょうど,長さ17.5

外側からナットを締めこんだ時にカラーが直接ベアリングや純正状態で用意されているカラーやブッシュを押してしまうとよろしくないので,ここは少し短めにしておくことにします.これらのカラーは旋盤で後日製作することにして,スイングアームASSYについていないナットなどはまだ新品が買えるようなので,そちらで注文.ここまででまずフレームとピボットシャフトの件は一件落着.

でもこれだけでは作業開始してすぐに車体が組み上がるか心配です.リアサスペンションの周辺をチェックしておく必要があります.そのためにまず,フレーム側のリアサスペンションの取りつけブラケットを探さないといけません.確か大量購入した中のアイテムに含まれていたはずなので,持ち帰った部品が雑多に入っている箱に混ざっているはず.一方リアサスペンションはあろうことかC型のが1本,E型のが1本あったりします.恐らくC型のは以前E型とC型の違いをあまり意識せずに買いあさっていた頃のものでしょう.あと,恐らくブラケットと同じ箱に入っているであろうリアサスの下部リンクのステーもあります.これらを家探しすること約30分.ようやく見つけることに成功しました.でも結構部品の満載した箱をひっくり返して探したり,C型のサスペンションについては家の保管場所の奥の方にしまってあったりと結構発見に手間取りました.ここらへんで疲労度がピークに達したので,少し休憩を入れます.

ということでこちらのほうも続きは次回.

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