ハンドルスイッチ

ハンドルスイッチは例の一括購入のとき同時出品されていたものが結構な高額になってしまったので早々にあきらめて手持ちのものでも利用しようかなと思っていたら,結構この判断を後で悔いるほどに苦労してしまいました.というのもこの9Rが1号機のマレーシア仕様とは違ってどこだかわかりませんが,他の仕向け地仕様であったため,その違いがハンドルスイッチに顕著な差となって現れていたためなのでした.今回の9Rの1号機との違いは

・ライトスイッチがある点
・パッシングスイッチがある点

の2点.これだけだとそんなに大きな違いにならないような気がしますが,ところがどっこい全然違っていたりします.で,それもなぜこんなことに気付いたかというと,比較的安くC型の1号機と同じ仕様のライトスイッチなし,パッシングスイッチ無しの左右ハンドルスイッチを入手してしまったからに他なりません.実際購入してすぐに車体に取り付けようとしてコネクタのピン数からまず違うということに気づき,そこではじめてへインズの配線図のハンドルスイッチのところを見たらどうもこの車体,欧州仕様のようでライトスイッチ,パッシングスイッチがついているタイプのハーネスなのです.

手持ちの使えそうなものはないかと今更ながら探してみたところ,左はパッシングスイッチはついているものの,ウィンカーポジション付きのモデル.右はスロットルホルダー部分が別体の薄いものだと有るには有るんですが,そちらもライトスイッチはありません.私ももともとないスイッチをハンドルスイッチに増設したり,スイッチから出ている線をはんだ付けし直したりまでして改造は大変なのでここは悩むところです.まあはんだ付けについては補修目的ではやったことがあるのでやれないことはないんでしょうけど,スイッチを増設するのはやっぱり無理.

で、9Rの同じ仕様のものを今更ヤフオクで探してもそうそうないわけで、後悔先立たず。少なくとも同じ見栄えでスイッチの種類も同じものを探します。すると純正とは違いますがZZ-RのD型を改造したものを左右セットで売っているのがあって、ハイスロ仕様にどうもZX-9Rや同系列のものを流用しているらしいものが出ていました。ライトスイッチ、パッシングスイッチも確かにありますが、コネクタのピン数が違うのが気になりますが、ここはもう動かないではいられません。そんなに安くはなかったのですが飛びついて落札。

右のハンドルスイッチを新たに購入したものと比較してみます.ちなみに上が今回購入したもので,下が恐らく9RのC型用のライトスイッチなし仕様です.ライトスイッチがないものはコネクタは6ピンのみ.あるものは4ピンのコネクタが追加されています.ピンアサインは6ピンの部分は同じかと思いきや微妙に色が違うようですが,もうライトスイッチのないものと比較してもしょうがないので,あんまり深くは追及しないことにします.

左については下が今回購入したものですが,入札時は一切気にしていなかったのですがよく見たら延長されているようで,先っちょのほうが汚らしくテーピングされています.以前ZXRの時に痛い目を見たのに反省しないですね〜.ピン数は9ピンは同じですが,9Rの9+2+1に対し,改造ZZ-Rのほうは9+2+2ピンで,最後の2ピンは3ピンコネクタに刺さっているという変則状態.なんにせよ長さをこのまんま使うのは嫌なので元に戻す必要があります.

長さ元に戻すの結構大変なのよね〜と思いつつ作業開始です.いきなり黒テープをほどいていくときに手に粘着剤がまとわりついて,しかもケーブルのジャケット上にも汚らしく残っているのをアルコールできれいにせねばならずこれに30分近くを費やしました.ZXRのときのように銅線をよじっただけではなく半田付けされていましたが,延長に使われていたケーブルの両端の部分を切って元々のケーブル同士を半田付けしてはテーピングします.本当は収縮チューブがいいんですが,ちょうど合うサイズのやつを切らせていたので,今回はそれで我慢.で,ピンアサインがどのようになっているかについては車体側のコネクタとへインズの配線図の両方を見比べて比較表を作りました.ZZ-Rの3ピンのコネクタに刺さった青と赤青のケーブルはニンジャと同じくウィンカーポジションということで,今回は使わないのでメクラにしておきます.いません.も2ピンコネクタのほうはこのまんま,9ピンコネクタのほうは一部アサインを合わせるのに分岐したり,ピンを入れ替えたりして,車体側の1つのギボシには9ピンのほうから分岐したものを接続します.

右の方は6ピンはそれぞれスタータースイッチ,キルスイッチ,ブレーキスイッチのアサインも同じ,4ピンのほうが全然違っています.特にポジションのステータスがこのスイッチで出せるものと,9Rのものが違うようで,本来ならばスイッチから出ているケーブルを入れ替えたりしないといけないのですが,結局1つだけケーブルを分岐して,ポジションの位置にしてもライトが付かないようにすることにして対応しました.これはまたZXRのようにウィンカーを改造してポジション化したりしたときのお楽しみにしておきましょう.

で,まだバッテリを搭載していないのですが,とりあえず車体にハンドルスイッチを装着.バッテリを搭載してメインキーを入れたとたんに焦げ臭いにおいが漂って来たりヒューズが飛んだりしないことを祈りつつハンドルスイッチひとまずの作業終了でございます.

KEN-Z's WEBのトップへ NEXT