ハーネス装着+電装系の謎(その1)

フレーム,エンジン,足周りが組めたら他のパーツの取付け前に出来るだけ早くやっておいた方がよいのがハーネスの装着です.言わずもがなパーツがついている状態ではいろいろハーネスを通すのが大変になるのでというのが理由なのですが,その作業をはじめようとして,以前一括購入で入手したハーネスをある意味初めてしげしげと眺めていたところ,大きな問題点を発見.

黄色いコードが3本ですからレギュレーターとジェネレーターをつなぐコネクタだと思うのですが,それがそっくりなくなって口出しされた線のみがゴムブッシュから顔を出しているのです.ハーネスは全体的に走行距離10万kmとは思えないほど程度が良かったのですが,この部分にまでは目が行き届いていませんでした.説明文にもこの点触れられていなかったですし,まあ落札金額はそう高くなかったのがせめてもの救いということになりましょうか.

で,一括購入のときにレギュレーターも一緒に購入していたので,こちらを家探しして確認してみると,案の定コネクターがそのままくっついていて,こちらには端子が残っている状態であるがゆえにコネクタから先はコードのみがなくなっています.従って推察するに,このコネクタが抜けにくく,どうしようもなかったのでコードのみを引っこ抜いてレギュレーターとハーネスを個別に出品したというのが本件の顛末でしょう.

ということでひとまず,このコネクタを抜くのが本当に大変かどうかを確認しながらやってみることにしました.まず,手でやってもやっぱりびくともしません.ちなみにもう1方のコネクタは相手との嵌合は全く問題なく可能であり,コネクタの構造が起因しているとは思えません.何が起こっているのかわかりませんが,このままでは相手のコネクタまで壊してしまいそうです.でもこの相手のコネクタが助かったとしても所詮違うコネクタでこの部分を締結せざるを得ないので,ここは得てしてコネクタの保全は考えず,破壊も前提で外してみることにしました.

まず破壊も前提というということでいきなり隙間にマイナスドライバーを入れていきました.でも一向に外れてくれる気配さえも見えません.次にコネクターの先端同士が突き当たる位置をめがけて横から穴をあけ,そこに棒を突っ込んでてこの原理で外そうとしましたが,これもダメ.もうこうなると全然コネクタの端子の嵌合力でくっついているわけではなく,コネクタのハウジングが固着していることが考えられます.

もうこうなったら一切形状が残らなくてもいいやと考えて,メスコネクタの外壁をナイフで切って徐々にひん剥いていきました.かなり大汗をかいてようやく外壁がなくなって嵌合面が見えてきましたが,どうもこの嵌合面において双方の樹脂が溶融してくっついてしまっているような状況が見て取れました.もうこれはショートして発熱してそれが樹脂を溶かしてしまったに違いない.となるとレギュレーターとか他の電気部品もやばいかも?とだんだん心配になってきました.

ということで,この嵌合面にドライバを挿してハンマーでたたきながらてこの原理で引きはがして出てきたのが上の写真のコネクタハウジングです.先端の中央あたりの樹脂が丸っきりかけてしまっていて,壮絶な外観になってしまっています.ハーネスを這わせる話なのにその前にこんな体たらくをご紹介することになってしまいました.格好悪いですが,以降は次回となります.

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