ハーネス装着+電装系の謎(その3)

燃料ポンプのところはほんとうになんのこっちゃわからん状況で,打開策が見つからなかったのですが,まずちゃんと資料で確認することにしました.

これは前回の9Rのときに入手したもので,国内でカワサキのサービスマニュアルを買うととても高かったので,個人輸入で購入したヘインズのB〜F型すべてと7Rを網羅したサービスマニュアルをうちの書棚から引っ張り出してきました.まあときどき間違えた情報も載っていたりしますが,参考にはなるでしょうということで,久しぶりに紐解きます.まず初めにチェックしたのはその燃料ポンプのハーネス側のケーブル色です.それによると,比較的燃料ポンプに近いところに出ているフリーの2極コネクタがあるのですが,これがやっぱりその燃料ポンプ用であるようです.しかしそれに反し現実はこのコネクタ形状が全然合わないのです.

この謎が全然わからなかったのですが,部品の購入経緯に記憶をさかのぼってみたところ1点だけ怪しいところがありました.というのは,今回車体に搭載した燃料ポンプは一括購入したものではなく,別途購入したF型から外したというもので,これが怪しいなと.

実は一括購入時には燃料ポンプも一緒に落札していたのですが,あいにくそのASSYに燃料フィルターがついておらず,はじめ燃料フィルターだけを探していたのですが,スグに燃料フィルターとつながったまま出品されていた燃料ポンプがあったもので,それを落札したのです.その出品がF型のものでして,カワサキのパーツ番号検索webではこのポンプの型番がEとF型で全く同じであったので,何の躊躇もなく落札したのです.

異常なほどの収集癖のなぜる技なのか幸いなことにその一括購入した燃料ポンプについてもまだ手持ちに持っていたので,9R用パーツの箱の奥底から引きづり出してみたところ,なんとコネクタがF型のそれと違うではないですか!もうなんというかアハ体験というか,目から鱗というかこれで謎が解けました.同じ番手でありながらもコネクタのみ違うという落とし穴がパーツリストに埋められていたわけです.ということで晴々した気持ちでE型のポンプを改めて車体に取り付け,なんとか行先不明コネクタの1つが解決.それにしてもこんなこともあるんですね〜.

さて一難去ってまた一難.この解決したばかりのコネクタのすぐそばに実は行先不明の丸端子が二つありまして,それもつなぎこみ先が謎でありました.ヘインズの配線図を見ると,この一括購入したパーツの元の車体はどうやら欧州仕様だったらしく,キャブヒーターのような配線がつています.その近くにありそうな黒/黄,黒/青の単線はというとやはりアースの様です.恐らく2本まとめて端子を打つより,個別に打って,組み立てるときに1か所にネジ止めするということで利便性よりコストを優先した設計なのでしょう.ということで,これらは適当にフレームにネジ止めしました.

あと,しつこいようですがもう1点.テール周りですが,先般のジェネレーターの配線コネクタに近いところで恐らく燃料ポンプリレーと思われるものがついているのですが,これが一体どこにつくのかわかりません.以前の9Rで出来るだけ写真は残したつもりだったのですが,どうも,テールカウルの中に格納されていたようです.しかしハーネスの届く範囲にこれといってゴム製のホルダーに刺さるようなステーがどこにも見当たらないのです.まあ配線がつながっていないわけではなく,リレーの取り付け先ということなので,そのうち適当なステーを作って取り付けましょうかね.とまあ,積み残し案件も少しありますがひとまずハーネスが車体に取り付いたということで,一件落着なのであります.

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