フロントステンメッシュ化(その1)

あまりにもトラブルも無く好調をキープしている9Rですが年式はすでに2000年式であり,もう十分経年劣化するパーツがちらほら.私としては年間10回程度しか乗らないのでそのインターバルが微妙に影響して,なかなかその劣化に気付かず,その効果もあって交換部品が少ないという状況のようです.そんな状況に自分でも気づいているのに,微妙な変化に気付かないふりして交換を先延ばしにしていたり...

でもついに気付かないふりもしていられない状況になってしまいました.ブレーキです.ずーっと以前ZXRのときにも感じた"きっちり停まれない"というあれが9Rでもついに隠し通せないレベルになってしまったのです.それは特にしばらく乗らない期間が続いたあとの乗り出してすぐの状況で顕著なのですが,それ以降は大丈夫かと言うとそんなことは無く,その日に100km程度走ってからきっちり停止線で止まらない現象もあります.この場合もっとしっかり握ったらどうなるの?ということになりますが,きつく握ったら今度は姿勢を崩してしまうほどに効いてしまうので,要するにコントローラブルでないわけです.

その現象に気づいた次の週末,案の定ブレーキレバーをニギニギしながらブレーキホースをさわっていると明らかにホースが微妙に膨らんでいます.こりゃ恒例のブレーキホース交換ですね.そういえば今までZXR以外の車体は徐々にブレーキの効きが悪くなって交換した訳ではなく,組み上げる最初っから入手した純正ブレーキホースが往ってしまっていて自動的にステンメッシュにして組んでいたので,実際の効果を確認出来る交換というのは久しぶりというわけで,少しワクワク.

しかし今回この交換に際し新しくブレーキホースを用意してあるかと言うとそうでもありません.それとなく9Rに使えるかな?と思われるものはそこそこ買ってあるのですが,いかんせんちゃんと長さを測って購入していないので,使えるかどうか定かでないのです.その候補の筆頭とも言えるのがドゥカティミレのフロントブレーキホース.さすがドゥカティともなると国産車とは違って既に純正がステンメッシュ.しかもそれどころかそのホースたるや三股になっていて9Rと同じ形.実は9Rのこの三股形状を汎用のステンメッシュホース二本に換えるのは重量を増やすことになると考え,出来れば三股形状のステンメッシュホースが安く出品されないかな〜と思っていた私はそのミレのステンメッシュホースが少し短いかもと思いつつも落札してしまったのです.

時は流れ最近になってやっと9Rのブレーキホースを交換するときがやってきました.ミレのブレーキホースを落札したことも忘れてしまいそうなくらいの時間が経っていましたが,なんとかそれを覚えていた私は記憶の糸をたどりつつミレのそれを家捜ししました.幸いにもすぐにそれは見つかり,今更ながら9Rにフィッティング.

しかし案の定買ってすぐ心配した通り短い.それもちょっとやそっとではなく,べらぼうに短いと言ったレベルです.

落札したときは所詮同じスーパーバイクのベース車だろうと考えていたのですが,こんなにも違うとは.そう言えばミレのそれはキャリパ側のフィッティングが直角に曲がっていてその分も短い方向に効いているのでしょう.冷静になってものを見てみればこんなこと写真で見ただけで十分判断ついた筈よね〜.と軽く反省して,一方で購入してすぐに長さぐらいチェック出来たのにそれをやらなかった自分により情けなさを感じるのでした.

さて反省もそこそこに次のターゲットを捜さないといけません.こう書くと何か次の手をあらかじめ考えておいたようにも思えますが実は何にもありません.確かな事実は使えるかどうかわからない中古のステンメッシュホースが何本かパーツ棚に埋もれているということだけです.

この中から使えるものがないかなと探してみたところ,両側のフィッティングがちゃんとついていて長さがフロントブレーキホースに使えそうなのは一組だけです.それも詳細不明なNSR用と書いてあるもの.またミレと同じ考えでレーサーモデルだからということでひとまずフィッティングします.

まず右側.うーんギリギリ.どっちかと言うとアウトです.フィッティングがマスターにもキャリパへも届いてはいるのですが,余長が30mmもなく明らかにサスペンションが伸び切ったときにはブレーキホースが破損します.オオマイガッ!これで万事休す.一体どうすればいいんだ〜!

ということで次回に続きます.

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