現車確認

さて車体選びから始めて長いような短いような時を経ていよいよ9Rが私の元にやってきました.といってもいろいろ先方との予定をあわせたり,今回はちょっと車で運んだりはできないので業者を頼んだりして落札から2週間弱かかってようやっと到着.しかも業者の手違いもあって到着が日曜の25時半!というわけで詳細な現車確認はその次の週末ということになりました.したがって今回はその詳細をレポートしましょう.

まず,一番気になるフレームです.フレームは落札以前に写真で確認していた以外の大きな傷はありませんでした.見たところ転倒時にフレームにサイドカウルなどが衝突したようなものであり,私の観察ではまず走行に影響するような曲がりはないと見ました.3又のハンドルストッパーも強打した跡はなくきれいな物で,これはフロント周りが殆どそのまま使えるかな?と思わせるほどでした.したがって今回折角の書付きなのでこのフレームのまま行くことにします.
お次はフロント周り.まず外観的に問題ありなのはフェンダーです.もうこれはバリバリ.3つの部品がすべて割れていて,欠損部も多い.これはこいつをそのまま復旧するのはあきらめました.さてフォークですが,右のアウターに当たりがあって,ちょうどそれがダストシールの部分なもんですからダストシールの変形によるオイル漏れが発生しています.一応フォークを摺動させてみたところ異音や引っかかりはなくスムーズに動きます.インナーは曲がりがないようですから,ここはアウターとシール類の交換だけすれば何とかなりそうです.ホイールはタイヤ,ディスク,キャリパーも含め損傷はないようです.フロントを浮かせてホイールを回してみてもどうやらベアリングは大丈夫そうです.ディスクの浪打ちもありません.ブレーキもかけてみて異音,ブレーキの係りのバラつきを確認しましたが異常なし.
さて,ハンドル周り,フロント周りです.まずメーターですが表側は問題ありません.キーを回すと一旦300km/hまで針が上がります.点灯もしますし,オドもでます.時計も合わせられるので機能上は問題ないでしょう.しかしボトムケースが割れてしまったようで,それがありません.これは調達せねばいけないでしょう.

フロントカウル,シールド,ミラー,ウィンカー,エアダクトなどは皆無で,破損したかけらもありません.これが少しでもあってくれれば新たに購入しなくてもいいんですが...

お次はエンジン周り.エンジンの側面のジェネレーターカバーは割れています.ここからオイルが漏れていて,オイルランプはつきっぱなしです.これは早急になんとかしてエンジンを掛けなければ正確なインスペクションとはいえませんね.がんばらねば.

ラジエターについては微妙に曲がっていますし,左側からクーラントが漏れています.これは補修するか交換するか迷うところです.といっても補修の技術があるわけではなく,もし補修するにしても結構冒険になると思います.

マフラーに関しては一部傷がありますが,全体的にはきれいなものです.この年式の9Rは純正でチタンマフラーがついていたんですね.こりゃ軽そうでいいです.

さてクーラントタンクは本体と固定部分は破損していませんが,何故かだらんとホースを介してぶら下がっています.フレーム側を見てみるとネジが折れてフレームの中に残ってしまっています.これは少し出ている頭をペンチで回すと幸いにも摘出できましたので,何とかいけそうです.

お次はステップ周り.ステップは奇跡的に曲がりなどはないようです.ペダル類の破損もなく,かえって拍子抜けな感じ.しかし左側のステッププレートがないあたり,理由が知りたいところですが,周辺に破損がないのでまあいいでしょう.

最後にテール周りです.ここはテールカウルの破損.グラブバーの樹脂が削れているぐらいでしょうか?フェンダーを見ると少し傾いていますので,これはグラブバーがヒットしたときにシートフレームを少し曲げてしまったようです.シートフレームは結構ラフに修正できるのでそんなに気にしなくてもよいかと思います.

さて,現車確認が終わりました.ここで新品で部品をそろえたときの見積もりをしましたが,予想したとおりど偉い金額になってしまいました.う〜ん,如何にこれを安く上げるかが今回の課題でもあり,おいしいところでもあるわけですね.

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