メーターリペア

今回はメーターです.メーターは現車確認のときもレポートしたようにバックパネルが割れてしまったのか欠品です.で,今回そのバックパネルの値段を調べたんですが,ちょっと人目につかないプラスチック部品の割りに高い.今回は新品の部品をすべてつぎ込んでいては私のプライドが許さないわけで,ここでもちょっと苦労してなんとかしたのでレポートします.

材料ですが,これは適当なプラスチックを100円ショップで探すところからはじめました.100円ショップには大きめのプラスチックケースなどがあるのですが,それらは大体ふにゃふにゃなものしかなくこういったバックパネルの代替には不適です.

で,身近なものからセレクトします.というのはうちのレイアウト変更をこの春に行って,そのときに庭の片隅に子供の古いおもちゃが捨ててあったのです.これらはそのうち粗大ごみで捨てられる運命にあったのですがこれに目を向けてみました.

子供のおもちゃというのは子供の粗暴な扱いにも耐えるように日本製の場合は結構強靭に作ってあります.従って何のことはない普通のひらがなお勉強板(五十音が書いてあって”あ”のところを押すと”あ”としゃべったりするやつ)でも結構その板には硬いポリカーボなどの板が使われています.今回はこれを切り出してメーターの裏に流用しましょうということにしました.

といってもこの板は単純なリブ付の板ですので,メーターのバックパネルのような複雑な形状はしていません.バックパネルの目的はもともと

・メーター基盤を浮かせて支える.
・メーターそのものを支える
・メーター内へのごみの進入を防ぐ

などの役目を果たしています.従って単なる板をそういった造形物の役目が果たせるように何かしら工夫をせねばなりません.今回は単なる板をそのままではなく,メーターのフロントカバーと基盤の間にちょっと固めのウレタンシートを挟み込み,これごとメーターに蓋をする形でこのバックパネルをはめ込むことにしました.

まずお勉強板を分解.庭にしばらく放置されていたわりに日陰であったのでプラスチックの変色もなく,物はとてもきれいです.お次は切り出し.フロントパネルの形状をスケッチし,弓のこを使用し輪郭を切っていきます.

メーターステーに取り付けられるネジ穴を3箇所現物合わせであけていき,各部の仕げをし,ネジの取り合いや基板上の部品などを確認しながらリブとの干渉をチェック,必要に応じてリブを削ります.

ここまできたら塗装.もともとの色はおもちゃの部品らしく黄色なので,これをそのままカウルの中に仕込むのはいかがなものかと思ったわけです.つや消しブラックを塗りしばらく乾燥します.

さて,取り付けです.低頭のトラスネジをナットで裏側からとめたあと,頭にゴムを貼りまさかの時のショートを防止します.で,5箇所のネジで取り付け,ウレタンシートとの間に大きな隙間が出来ていないかを確認.結構きれいに隙間も埋まって,適度にショックを和らげる形で取り付きました.あとは先ほどの3本のネジをメーターステー側のゴムブッシュ穴に嵌め,大きめワッシャとダブルナットでとめていきます.とめたらステーとの隙間や,固定具合を確認しておしまい.

で,点灯確認.見事メーターの針はキュイーンと一旦回り,時計も動作しました.各種イルミネーションも点灯,点滅を確認しました.あとはスピードメーター,タコメーターがちゃんと回るかどうかですね.まずエンジンかけられるようにしたいな〜.

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