フロントカウル補修

今回はフロントカウルでございます.まず入手編から.入手についてはこれは結構困難を極めました.やはりC型なんかは色違いであっても割れありのものまで照準を広げればすぐに手に入りそうだったのですが,2灯のE型となると極端にカウルの出品が少ないわけです.色は初めはこだわってライムの物を狙っていたのですが,なかなか出てこないがために候補を他の色まで広げて2ヶ月近くたってからようやく割れありのものを落札できました.

しかし高い...希少価値のある出品物はまあしかたがないことなのでしょうが,ラジエターとほぼ同額にも及ぶこの出費はとても痛いところです.しかもラジエターは補修なしですが,このカウルは割れを補修して色まで塗り替えなければいけません.どうも失望感が付きまとう落札でありました.

そうそう色についてですが,これは赤/黒のものです.E1の比率で行くと赤黒は一番少ない感じでしょうか?まあZXRのときと同じカラーにこだわってもいいんですが以前のようにライムグリーン恐怖症(うそうそ)でもない私はこの赤黒をやっぱりライムグリーンに塗り替えることにしました.だって他の外装を塗り替えるほうが軒並み大変なんですもの.

物の状態ですが写真のように左目の脇と上に割れありです.まずこの割れを裏から補強してつなげ,微妙な表面側はパテ埋めしました.表面を水とぎして均して他の全ての塗装面を400番で荒らします.

さて,今回ちょっと手を抜いたポイントがあります.それはデカールと白地のステッカー部分.デカールについては値段を調べたら目が飛び出そうなお値段だったので,今回はマスキングして今のデカールをそのまま使いたくなったわけです.あと白地についてはほんの一部だけだったので白を塗る工程を省きたかっただけなんですが同じくマスキングしました.

お次は塗装.ライムの部分にプラサフを吹いて行きます.今回はライムがベースカラーなので,プラサフは灰色ではなく白を使います.プラサフが乾いたら表面を一旦磨いて,ライムの工程へ.で,写真のようになりました.写真はこのあとのブルメタを吹く前のマスキングのラインを決めるためのテーピングが済んだ状況なのですが,ブルメタの部分はまあいいかということでプラサフを吹かなかったものですからこのまんまでもいいかな?っていうぐらいの仕上がりです.

さてブルメタを吹きます.といっても今回この色は初めての色.どうやって調色したの?と思われるかもしれませんが,この作業の前に既に幸運にも純正色に近いスプレー缶を見つけてあったのでした.それはソフト99の81Nです.これは以前ニンジャのブルーメタリックの探索の時に間違えて購入したものなのですが,いやはやこんなところで役に立ちました.といってもそのときの缶だけでは足りないのでもう一缶買い足して重ね塗りを実施.もちろんメタリックなのでクリアとの重ね塗りを4回実施.う〜ん,深いメタリックが出来上がりました〜.

お次はデカールと白地のマスキングを剥がします.で,ここで少し問題発生.少し剥がしをあせってしまったためかデカールのほうはマスキングに挟まれたエリアの塗装が少し剥がれてしまいました.白地は何の問題もなかったのですがこれは何とかせねば.

しかし剥がれたといっても0.5mm程度なのでごまかせなくはありません.従って使い終わったライムの缶の底に穴を開け中に残った塗料を紙の上に垂らし,これを爪楊枝の先端に少しつけて塗装の剥がれた部分についてのみタッチアップしていきます.その結果ほぼ問題なく修復できました.う〜ん,こんな小技も時には役に立つものね〜.

これで1日放置の後ウレタン2液クリアに進みます.今回もイサムのウレタンクリアー.実はこの作業前に近くのホームセンターにイサムペイントがおいてあるという情報を得て,買っておいてのです.ということで今回もコンプレッサーでのがん吹きはお預けとなりましたが,まあ出来上がりが今回もすばらしかったのでよしとしましょう.

1週間ほど室内で乾かし,完全に乾いたら磨こうと思っていたのですがまた面倒くさがりやなので結局磨きませんでした.だってイサムの仕上がりがあまりにも美しいんですもの〜(いいわけ).

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