フロントフェンダー補修

さて,まず外装の第一弾.フロントフェンダーです.補修といっても車体についていたものを補修するわけではありません.車体チェックの時にすでにフロントフェンダーは3部品ともバキバキに割れていた上に欠落部位があまりにも多いので,これを補修するのはまず苦労が多すぎると踏んだのです.それにフロントフェンダーであればC型とも互換が利きますし,入手もそう困難でないであろうと踏んだわけです.思ったとおりヤフオクには約1ヶ月に1回のペースで純正,社外品が出品されているようで,まあ時期が来たらこれらのうちお買い得品を買おうかな?と考えていたのです.

で,気になるその純正か社外かということですが,これは悩ましいところです.実は純正といっても3パーツとも割れがないものというのは非常に希少であったりします.社外品はというとFRPだったりカーボンだったりといろいろありますが,1ピースのため仕上がりを考えた場合ちょっと外観が変わってきてしまいます.こうやって悩むわけですが,やっぱり場当たり的に落札してしまいました.社外品.ものはC型のレーサーで使われていたもののようで,A-techのFRPの1ピースのフロントフェンダーです.色はなにやら蛍光ピンクが塗ってあって補修のしがいがあるのやらないのやら...

で,割れなんかはないのでこの蛍光ピンクをどう塗るかを考えて商品の到着を待っていたんですが,よく見たらマルボロのステッカーを剥がしたあとが結構立体的についていて,これを何とかしなければいけません.手間をかけないように考えていたのですが,これでは手間が掛かっちゃうじゃないのよ〜.

気を取り直して作業開始です.まずこの立体的な部分を何とかしなければいけません.段差を磨いて取ることを考えまずペーパーを当ててみましたが,0.2mmはあるような段差でもあり磨けど磨けど段差は消える気配さえもありません.ここで方針変更し,段差をパテで埋めることにしました.厚付けパテ(こういった場合薄付けだと結構線が残ることがあるので)を塗りこみ,一日待ってから表面を出します.全体の表面が出てから荒めのペーパーで粗し,今回はこの蛍光ピンクが一部残る状態から上にライムグリーンを載せようとしたのです.

しか〜し

世の中そんなに甘くなかった.厚付けパテがこの蛍光ピンクとの境目をなぜだか目立たせてしまうのです.しかももともとこの蛍光ピンクはウレタン塗装らしく,まずホワイトプラサフを乗せたんですが,縮みが発生してしまいました.

これはまたまた方針変更しなければいけません.せっかくプラサフまでかけたんですが泣く泣く蛍光ピンクの剥がしに逆戻りです.で,蛍光ピンクの剥がしがこれまた大変.下地が金属でないわけで手持ちの塗装はがしは使えません.しかもウレタン塗装なのでシンナーも使えないわけで,ここは手でシコシコ剥がしていくしかない.スクレーパーを手に持ち,2時間近くかけ,シコシコピンクの部分が消え真っ白な状態になるまで剥がしていきます.もうこの時点で腕がパンパン.もう一頑張りして400番で表面を出してその日はくたくたになって作業終了.

さて,次の週末にプラサフ,塗装です.で,1週間のブランクが幸か不幸か出来たわけですが,この間に大体の塗装の出来上がりを頭の中でデザインして置きました.というのは3ピースが1ピースになったことをあまり感じさせることが無い塗装を考え付いたのです.それはサイドの部分のみ純正のブルーメタリックを塗るというもの.これは本来3ピースならばここはダークシルバーに少々メタリックが混ざったつや消し塗装なのですが,これにしてしまうととても未練がましい感じになってしまうわけです.で,そう思われないけれども外観を殊更純正から外さずに済む配色は無いか考えたのです.まあこれが当たるかどうかは出来上がって外装がすべてついてみないとわからないわけですが,とりあえずチャレンジしてみましょうということになりました.

で,コンセプトが決まってしかも下地が完璧であれば作業はなんて早いもんなんでしょうか?その次の日には出来上がってしまいました.多少左右でパーティングが違うかも?という感じですが,こんなのは気にしません.下地が完璧なので出来上がりも思ったとおりほぼ完璧です.

苦労しただけあって,普段は後悔の多い外装の補修の中にあって秀逸といえる出来であります.あとはこれを車体に付けたときに後悔の念が湧き上がってこないようにあまり大きな期待をしないよう自分に言い聞かせる私でした.

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