なぜ9Rなのか?

さて何を思ったか今度は9Rです.まず恒例の9Rに決まるまでの経緯からお話は始まります...

ZXRが私の手許を去り約半年がたちました.ZXRが不調であった期間も合わせるとその間になんと2台のニンジャが完成し1台がまた手許を去ったという状況です.2代目の900Rをもってニンジャの本来の実力を探ったわけですが,これで明らかになったことが1つあります.

それはZXRとニンジャではまったく走りの味付けが違うということ.基本的に2車ともスーパースポーツだとか当時の最先端の振れ込みでリリースされた車両ですが,その時代背景の違いからか明確にその走りに下記のような違いが感じ取れます.

・ピックアップの鋭さ(もちろん鋭いのはZXR)
・中低速での安定性(ニンジャ)→ヒラヒラ感(ZXR)
・走り終わった後の充足感(ZXRが上)

3点目は非常に曖昧な感覚によるものですが,ZXRのときにはたとえ短距離であってもその後にあ〜,乗った〜.という感覚があったのです.しかしニンジャはこれが相当な距離を乗り込まないとそれを感じることはできないのです.まあ,単なる疲労感であろうといってしまえばそれまでなんですが,それだけニンジャがすばらしいバイクであるということとは別にZXRには何かがあったのではないかと思うのです.

で,何が言いたいの?ということになりますが,またZXRが欲しくなったなんていうとなんて自分勝手な!とご批判もあるだろうから白状します.端的に表現するとすれば最近のバイクはいったいどんなもんなんだろう?という気持ちがふつふつと沸いてきたのです.前回の900Rで新車状態に近いニンジャの実力がどんなものかというのはわかったので,お次は世の中それから20年経った今はいったいどんなことになっているのか興味がわいてきたのです.

といっても現行モデルは買えないとして,新しいバイクってどんなバイクなの?ということです.昨今の不振の中にあっても日本のバイクメーカー各社はさまざまなモデルをリリースしています.世界最速を相変わらず追い求めているモデルもあれば,流行りのちょっと破目をはずした感じのアメリカン.2ストなき後の600ccあたりのミドルクラスのハイパワーコンパクトマシン.モデルリリースのサイクルが以前に比べ長くはなったりしていますが,未だ逆輸入車を合わせるとよりどりミドリな感じです.

でもあまりにも今までの私の味わってきた環境と路線の異なるモデルを選択したとしても所詮比較できないわけで,路線違いは候補からはずします.

所詮カワサキのラインナップからしか選択できない私ですが,これらの中で言うとZX-12R,ZX-9R,ZX-7R,ZZ-R1200,ZZ-R1100,ZRX1200あたりが触手の伸びるところかな?加えてこれらの選択肢を無理やりに狭めてしまう事案が,それは価格です.

そうなるとどうがんばっても2000年以降のZX-12R,ZX-7R,ZZ-R1200,ZRX1200Rとかは手の届かないところにいってしまうわけですね.で,そうなると自然に最新のバイクではなくなってしまうのです.う〜ん,所詮かなわぬ夢か〜.

ZZ-R1100あたりならそれなりの予算でレストアして程度のよう状態にできそうな感じではありますが,D型の93年式なんかでは89年式のZXRとそんなに変わらない上に,エンジンも所詮ニンジャの進化バージョン.従ってこれは容易に結果が想像できてしまうので却下.(決してZZ-R1100が遅いとかそういうことをいっているわけではありませんよ)

そんな中でもZX-9Rは94年からのリリースで,ベースエンジンもニンジャとは異なるもの.ベースエンジンはH型のZXRとは異なるサイドカムチェーンのZXRのJ型です.これならある程度の進化を感じることができるでしょうか?

さていよいよ入手に向けてのアクションに入ろうかな〜.

つづく

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