何はともあれ予算です.予算は完成まで合わせて40万円.ということはベースはその半分以下を目指さなければいけません.で,いろいろB型の9Rで検索をかけると,意外や意外,94年式あたりだと実働,車検切れ,外装などNG(ちょっとした割れ,傷),フォークオイル漏れとかでも結構いけそうなものがあるじゃありませんか.でもあまりにも時期尚早なのと,出品地が遠いということ,あとあくまでも自分で治して乗るというコンセプトから外れるのでこれへの入札は見送ります.それにこの時点ではまだ900Rの2号機も手許にあって,この9Rが入荷した日には家庭崩壊間違いなしでございました.
このような経験からもう少し様子を見て極上の車体を手に入れようと画策する毎日.方針は徐々に決まってきました.外装,フロント周りがだめで,書付きなB型を狙うことにしました.このような条件になると結構弾も少なくなってきます.15万ぐらいのものもあったのですが,こいつはクランクケースが割れていました.エンジンだけの別調達を考えましたが,エンジンはZXR750への換装が可能なので結構人気が高く,エンジン単体でも10万円とかになってしまいます.
同じぐらいの値段でC型がありました.けどこれはフロント周りというよりフレームまで逝ってしまっている感じで,フロントホイールがラジエターにめり込んでいると言った有様.これはレストアではなく明らかに部品取りにしか流用できないレベルです.でも15万円という価格はとっても魅力的.そこでC型も検索の対象にすることにしました.するとB型は徐々に眼中から外れていきます.B型のお手ごろな値段の簡単レストアでなんとかなりそうなものはどんどん見逃ししていきます.C型はというと簡単レストア品は大体45万円ってところ.先ほどのような深刻部品取りはやっぱり10万〜15万円ってところ.フロントが破損しているものは外装はいいとしてそのホイールやフォークが破損している場合結構な出費になることを覚悟しなければいけません.そしてその場合フレームもだめな可能性が高いわけで,これらのリスクをちゃんとわかってコストもはじかないとだめなわけで...結構判断が難しいところです.
それはそうと9Rの車体って何でこんなに壊れるんだろうというほどの壊れ方をしている車体が多いですね.ZZ-Rやニンジャの比ではなく,フロント周り全損の車体は壊れ方が半端ではない.乗ってた人はどうなったかを考えるとちょっと恐ろしい感じがします.そんなバイクに私が乗っても果たしていいんでしょうか?ここで予期せぬ心の迷いが〜!
そうこうするうち2代目の900Rの嫁ぎ先も見つかり,本格的に探そうかな?と再び思い始め迷いも気持ちの奥底に消え去ってしまった頃.今度はC型ならぬ格安スタートのE型が出てきました.これは
ともあれこのE型が期せずして候補の中で筆頭株になってきたわけで,これを落とさいでか!てな気概に知らず知らずのうちになっている私が怖い.で,こちらも知らないうちに上限も15万円から20万円に上がっていたりするんですね〜.
このような紆余曲折(全然そんな感じがしない人もいるでしょうが)の後,いよいよ終了時間の到来です.で,入札.見事落札〜.でございます.ということでベースの車両は決まりました.で,この直後は900Rの引渡しに伴う準備や急遽海外出張が入ってしまい作業もすぐに始められないような予定になっておりまして,とてもストレスの高い時期だったんですがまあこのへんは次回ということにしましょうか.