No.3- 電装関係(1.バッテリ前編)

電装系といっても初心者レベルからもう電気エンジニアでもわかりにくいようなところまで大きな振れ幅がありますが,まずは一般的なところから電源であるバッテリから攻めていこうと思います.

<中華製バッテリ>

まずは最上流のバッテリです.私の場合,特にバッテリの品質で困ったことはありませんので,最近はホントに中華製のバッテリをよく使います.まあ中華製といっても規格品であることは間違いないので,それ以外だと,鉛電極や添付されている希硫酸の純度が悪いとか,そういったところになると思いますが,どれも使い始めてすぐに差が分かる感じではありません.恐らく5年10年経ってから,冬場の始動で少しむずがったりするレベルではないかと.ちなみに中華製でも私の場合最長で7年使っていて,特段不定期に弱ってきたら充電や電解液を補充したりして寿命を永らえています.まあ他のバッテリで余った希硫酸をつぎ足したりしていますので,それも効果ありなのかもしれませんが.

で,その中華製バッテリで一番困るのは実はその基本性能とかではなく,付属品にあったりします.そればターミナルの付属ナットが薄いものが多いことです.このせいでねじがナットに届かないために,ナットを狭いすき間から持ち上げてねじに届かせなければいけないのです.でもこれもメーカーによったり,同じメーカーでも製品によって違いますので癖が悪い. まるでロシアンルーレットをやっているような気持ちでバッテリの箱を開梱して,端子ねじの袋を見てため息をついたりしています.でもこの部分が新品であっても中古であってもそう性能に影響はありませんので,最近では古いバッテリで使っていたナットがそんなに錆びていなければそのまま分厚いナットを流用して,同梱されているナットは捨ててしまったりするわけです.

<バッテリに電解液を入れる>

まず,バッテリの中でもシールタイプのもの,開放型のものがありますが,開放型の場合は確実に新品バッテリを購入して電解液を自分で入れてやる必要があります.これが結構慣れていないと大変でして,こぼしてしまったり手についてしまったりして痛い目を見るわけです.私の場合も腕に少しかかってしまったのを気づかずに放置してしまい,あとでじんわりと痛みが出てきたことがありますので,要注意です.特に1バンク目に電解液容器がフルに入っているときに注ぐのは結構注意しないといけませんし,多少注入口の周りに残ったりしますので,必ず後でふき取るものと,周辺にこぼしても大丈夫なように養生し,換気もしておくことをお勧めします.で,もし希硫酸が余ったらどうするかですが,私の場合,梱包時エアベントにハマっているゴムの蓋(大体赤い場合が多い)を電解液容器の注入口にはめて,家族が触る危険がない冷暗所に保管しておきます.これが後々電解液が減ってきたときに,補充液ではない部分で効力を発揮するのかもしれません.

<補充電>

補充電についてはやったほうがいい,やらなくてもいい,やると有害と様々な意見があったりします.まあやると有害というのはそのやり方が間違っているので,正しくはやってもやらなくても差がないほどのことなのかもしれません.でも私はよっぽど急ぎでない限り新品バッテリは使用前に補充電をやるようにしています.で,長時間を掛けてやるとバッテリの負担になったりするので,私の充電器の場合,急速充電モードを1回やっておしまいにします.まあ気持ち鉛電極の表面に被膜のようなものがついていたとして,それを一皮むくイメージです.まあ,大きく電圧降下するほど粗悪な状態のバッテリもそうそうないと思うんですけど.ちなみにシール形はいいけど開放型は蓋を必ず緩めて充電するようにしましょう.一度圧力で蓋がどっか飛んでいってしまって,探すので難儀したことがありますし,その飛んだ時に人がそばにいたら,希硫酸を浴びることになりますので.

<端子の繋ぎこみ方>

バッテリの端子のつける順番と,取り外す順番については,安全のため決まっていますので,これは必ず守らないとダメです.この順番は,作業中に火花が飛ばないよう,感電しないように,回路を先に断ってやるということがベースになります.なので外すときはアースから,つける時は陽極からつけることになります.そして,外した端子とバッテリの端子が接触しないことも重要です.ここらへんをしっかり理解していなかった時期には,先述したバッテリ端子ナットが薄いときには何かミスって火花が飛ぶんじゃないかと心配したりしたことがありましたが,回路が立たれていたら大丈夫という原理原則を理解してからは,ナットがいくら嵌らなくっても平気になりました.でも結局何度もつけ外しするとストレスにはなるので嫌なもんは嫌なんですが.

ここまでごく普通のトピックを書いてきましたが,それでもこんな量になってしまいました.もう少しディープな続きは次回ということにしましょう.

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