Canon FD80-200mmF4のカビ取り

私が高校生のとき,小遣いを貯めに貯めて購入した望遠系ズームがNewFD80-200mmF4です.しかし今回のお題はFD80-200mmF4.何がそうさせたかというと,実はNewFDのほうは既にカビ取りのため手を入れてこれまた大失敗.レンズを裏向きにいれしまったのかどこか組み立てを間違えたのか,ピントが合わなくなってしまい,絞り連動機構も元通りに戻らなくなってしまったのです.これは非常にショックを受けまして,もうしばらくカメラ弄りなんてやめちゃおうかな〜なんて思うようになってしまったのです.

でも,高校生の頃の小遣いをほとんどつぎ込んだお宝をなんとかしたいと思うのが親心.とにかく同じレンズを入手してどのように復旧するか学ばねば...ということでとりあえず安価で出ていたやつをGETしたのです.でもそれはFD.本当に参考になるのかしら?と思いつつも作業開始.

もののほうは一番玉から中盤のズームで前後退する玉までそれなりにカビが生えているもの.で,一度NewFDのほうでやっているのでサクサク一番玉から外していきます.でもFDの場合はNewFDと少し違い,2番玉はヘリコイドを外してから後ろから取るようになっていました.う〜ん,このNewFDとFD,フィルタ径も違うってことは前周りの設計が少し変わっているのね.とちょっと感心.

で,もっとサクサクズーム鏡筒の中のレンズを取り外しながら,カビを除去します.この時代のものはズーム部分に経たりが出ているものが多いのですが,結構このレンズの場合はしっかりとスライド部分の樹脂の削れも少なく,いい買い物した〜と思わせてくれます.で,このレンズのカビ除去作業自体は無事終了.で,前からばらしたレンズの向きについてはこれで大体わかったわけで,NewFDのほうも再びばらして,レンズの組み込みに誤りが無いかチェック.で,多分ここかな?というところはわかりましたが,夜分遅くなってしまったので,一旦作業終了(←根性なし).

で,しばらくこのまま放置になってしまうNewFDなのでした.だって,ここで原因がわかっても,NewFDの絞りの連動については解決しないわけで,そのときにまとめてやろうということにしたのです(←ほとほと根性なし).


で,本来の目的と違いますが,FDのほうで,早速撮影.う〜ん.当時ズームリング独立にこだわって70-210mmを買わずこちらにしたという経緯もあって,とっても手になじむ〜.それに,出来上がった写真を見ると(ネガですが)私がいっぺんばらしたといっても非常に描写の安定したレンズって感じです(そんなん本当にわかってるんかいな).


それに,なんといってもNewFDではなくFDである点.F-1のボディにつけたときのこのマッチング.こりゃ最高です.もともとはNewFDで十分素敵な外観ということでほれ込んでいたのですが,やっぱりF-1にはFDよね〜.

このFDは外観もとてもいいので,もうなんだかNewFDのほうなんてどうでもいいかな?なんて浮気心も出てきたりして.しばらくリビングにおいてちょっと見とれてしまいました.

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