TOKINA RMC 28-70mm F3.5-4.5のカビ取り

これはヤフオクでRF500mmF8と同時に入手したもの.然して安くもなかったのですが,練習用にというのと,標準ズームでも28mmまで行けるところに魅力を感じて落札した物でした.ものは外観はとても良く,フードが何種類かついていたり,ちゃんとMCフィルターがついていたりと実際受け取ってみてからとてもお買い得感が沸いてきた物でした.しかし,後ろの方の玉に残念ながらカビがついています.今回はこれを取って,実用に持っていこうというのが狙いです.

そもそもなぜにカビがつくのは決まってズームレンズなのか?と考えると理由は簡単.レンズとレンズの間に空気が入れ替わりやすいからです.ズームレンズの多くはレンズとレンズの間隔を大きく変えてズーム動作をしますが,このストローク分だけ空気が出し入れされているわけです.したがってその前後動作によりカビも侵入しやすいし,発育に必要な酸素も取り込みやすいということなんです.単焦点ならばその動作はピントのヘリコイドのみのストロークにかぎられてきますので,カビも生えにくいと.従ってズームレンズにはカビが発生しやすいわけです.

今回は後ろのほうの玉のカビなので,結構大工事かな?と覚悟はしていたのですが,ものをしげしげ眺めてみると,後ろの玉が後ろ側から外せるようです.まず,ここをカニ目でゆるめます.レンズを取り出すとすぐにカビの発生したレンズが奥のほうに現れました.でもこのレンズを外そうとするといろいろまだ外さなければ行けない物が多そうです.何せそのレンズは絞り羽根の向こうにあるわけですから.で,面倒なのでここは綿棒の先に洗剤をつけて清掃します.まあうっすらとしみのような物は角度によっては見えるのですが,多分これで大丈夫でしょうという見栄えになりました.アルコールで仕上げ拭きをして,しつこい程エアブローしてから後玉を戻します.すると,お〜美しい.レンズの中のカビが消えただけで新品のような見栄えです.


早速子供で試写.無理矢理逆光で取ってみたり,フラッシュ撮影をしたりしたのですが,まあ問題はありません.

このレンズの性能は少なくとも私のレベルで問題ない程度に引き出せているかな?という感じです.

でも標準ズームレンズってやっぱり広角が広いほうがいいですよね.どうも35mmでは物足りないケースが多いような気がするんです.このレンズは28mmであればF3.5ですからそんなに暗くはないし,室内なんかの狭いスペース内での撮影や,観光地の建物や景色と人物を一緒に入れたいなんていう場合もとても便利に使えます.

今まで使ってきたオリンパスのOZ110は38-110mmでしたから,こういった便利さを考慮すると雲泥の差といえるでしょう(その分購入当時はとても安かった)

ということで簡単ではありましたがまずレンズ修理第一号終了です.

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