Fブレーキステンメッシュ

冬はバイクに乗らないという妻の主義のおかげで,タンクのガソリンが一冬で一巡しないCBR.かわいそうなので私が乗ると,すばらしく変貌したZXRとあまりにも違うパワー.低すぎるポジション.そこらへんは仕方ないとして,やっぱり気になるブレーキのプア―さ.以前,ブレーキオイルを交換して一応の収束を見せたかに思われたが,それでもあまりにも遊びが多いので,キャリパ―を掃除したことが有った.その時はスライドシャフトにさびが浮いていてパッドが全く前後に摺動していなかったことが判明.磨いて組みつけるとなんとか遊びは収まった.ところが最近,カチッと止まらない.ということはブレーキホース.ZXRと同じで10年以上が経過したマシンの宿命とでも言おうか.ブレーキレバーをにぎにぎしながらブレーキホースを触っていると明らかに風船の如く膨張するのが分かる.レバーの握りも力を入れれば入れるだけ握り込めてしまう.しまいにはレバーがグリップに当たるであろう.これではいかん.

といってもCBR-R2はフロントシングルディスク.しかしこれにホースだけで7000円以上する.しかも長さは620mm.そのポジションの低さもあるのだろうが,短い.入手性もさる事ながら,7000円もの出費を改めて家計に強いるのも何だか気が引ける.結局,中古を探すことにした.(←そればっかりや)

まあ,長さが長ければぶった切ってオリーブだけ換えて再組み付けすれば良いでしょ...ということで早速ZX-10用をGET.という話しならば簡単なのだが,実はそんな建設的なことを考えてこのステンメッシュを購入したわけではないことを誰が知ろうか?説明すると長いし,ばっかみたい〜となっちゃうので割愛するが,自分的にはかなり場当たり的に購入し,流用したのである.話は戻って,その長さはというとZX-10の右が50mmほど長い.一度現物にフィットさせると,うーむ微妙な感じ.純正は三又とフェンダーのところでクランプされているのでほとんど取りまわしに自由がないのだが,クランプ無しでいく予定の今回のホースがどのように収まるか...採用の可否はそれ次第.結局深く考えず,そそくさとオイル抜きを開始.

今回クラッシュワッシャは新品を購入したが,ボルトは購入していないので流用する.バンジョーの幅さえ大体合えば流用可能なので,そこは当たって砕けるいつもの私.案の定物理的に取り付けは出来た.見栄えも非常に良い.ただ長さがやっぱり標準より長いので,フェンダーの上に一旦乗っかって,フェンダーを回り込んでキャリパーに伸びる感じ.気になる三つ又部分は,バンジョーの20度の傾きもあり,綺麗に三つ又に添っている.まあ挟まる事はあるまい.

さてここからがエア抜き.以前から気になっていたのが,CBRキャリパーの怪.ちょっとブリードバルブをゆるめてオイルが出てくるようになったところを以前作成した超お便利ワンマンブリーダービオレでクシュクシュやるとぶくぶくエアーが出てくる.オイルをリザーバータンクに注いで,ブリードバルブを開けてクシュクシュやって,オイルが出てきても一向にエアーは途切れる事はない.先ほどのオイル抜きの時にもちょっと感じた事だが,ブリードバルブのパッキンがいかれていてその隙間からエアーが漏れているのではないかと思われる.オイルがもったいないので途中で止める事にする.でバルブを閉めて,レバーを握るも未だスカッて感じ.何度かニギニギすると今後はリザーバー内に気泡がちょろちょろ上がってきた.これでエアーが抜けきるかもしれない!調子に乗って百数十回ニギニギすると,マスター内のごみが一気に取れたようで,今度はオイルが汚れてきてしまった(T_T).結局もう一度リザーバータンクのオイルがほとんど無くなるまでオイルを抜き,新しいオイルを継ぎ足した.すると,今度はレバーがかちっと収まった.うーむ.このキャリパー,もはや吸引だけではエアーが抜き切れないのか.でも何とか抜けきったみたい.結局キャリパーのパッキンの話は先送り(←オイオイ)にするとして,その後何回もレバーをニギニギしてオイル漏れが発生していないかチェック.今回は中古のホースでもあるし,ボルトも流用だし何かと不安を伴う.一応用心してみないと...(作業時間:約60分)

数日後時間を見計らってオイル漏れを再度チェックして,インプレ.うーん,チョイ乗りの感じでも,タッチが激変したことを感じ取れる.握り込みに対して素直なフィーリング.ZXRに対してどうかと言うと,やっぱりZXRのほうが良いかな?と言う感じ.多分これはZXRに乗りなれているから.感覚なんて車重やトラクションやタイヤの状態にも微妙に左右される事なのでブレーキのタッチのみ比較する事はナンセンスだけど,やっとまともになった事は確か.但しキャリパーのスライドシャフトは前回グリースを少々塗っていたにもかかわらず,若干錆が浮いていて,摺動がちょっと渋くなっていた.仕方ないので今度は念入りに1200番のペーパーをかけ,グリースを塗っておいた.もちろんグリースがホイールにかからないように注意して,最小限の塗布.これでしばらく大丈夫だろう.気になるところと言えば,あまりの激変に今度妻が乗るときに握りゴケをやらかさないか,それが心配...

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