ガソリンくさい!

春先になってくると色々なにおいに敏感になります.花粉症もほどほどに収まって夜に帰宅すると,玄関のあたりでなんだかカバーがかかっているCBRがとてもガソリンくさいのです.その週末に調べてみると,3番のキャブレターボディにガソリンがにじんでいます.詳細な現象としてはまず一点目,走行には全く問題ありません.キャブがオーバーフローしているのであれば,走りに影響が出ると思われ,オーバーフローの可能性は低いかな?と思います.2点目として,走り終わってすぐはにじみがないのですがしばらくすると出てきます.オーバーフローならば走り終わったときもにじみが出ているはずですし,他の部分からのもれであれば,関係なくいつも漏れてくると考えました.他のキャブは問題ないので,これはう〜んそろそろパッキン類がいかれてきたかな?

というわけでパッキン交換を前提としてひとまずばらします.要はいきなり新品パッキンを購入しても効果がなかったらいけないのでひとまずばらしてみることにしたのです.

実はCBRについてはタンクを外すのが初めてだったりします.だって本当に手が掛からないバイクなもんで,同調さえも取り直していないのです.本当にカワサキのバイクを中心にいじってきた私にとってはとてもいい子で優秀なバイク.それがゆえにタンクを外すのが購入後4年経ってから初めてという状況を招くに至ったのです.といっても別に調子が悪かったわけではないので,タンクを外さないことは悪いことではないんですけどね.普段いじくり倒している生活にどっぷり使っているとかえって罪悪感を感じたりするところが,異常というかなんというか...

と,疑問を自ら呈しつつも,シートカウル,タンクの順に外していきます.タンクは今回は燃料ホースを抜くのが非常に面倒だったので,ニンジャでやったようにフレーム上におきっぱなしにしました.勿論落ちないようにちゃんとウェスをかまして安定したのを確認して,引き続きエアクリーナーボックスも外し,キャブにアクセスします.キャブは丁度インシュレーターのバインダがネジで止まっているのですが,これにアクセスするためにはアンダーカウルを外す必要があるのですが,タンクをフレーム上に置くなど既に面倒くさいモード前回の私は,ここでもキャブを外さずにフロート室を空ける暴挙に出ました.多少フロート室を止めているネジを外すのに手間がかかりましたが,3番のフロートがようやく姿を現しました.一応オーバーフローが気になったのでフロートを外し,フロートバルブを観察してみましたが,漏れが生じるような段差や傷は見られませんでした.加えてフロートバルブの当たり面を下からクリーナーを吹きかけて清掃しました.

さてフロート室の周りのゴムシールですが,ちょっと変形していますがまだいけそうです.オーバーフローの可能性がフロートバルブの状況からきわめて低くなったので,このゴムシールが最も怪しいのですがここで面倒くさがりやのパワー全開.再度取り付け様子を見ることにしました.といっても全くそのままではなく,ゴムシールの外側に液体パッキンを少量塗って組み立てました.ついでにエアクリーナーのチェックをしたのですが走行距離や年式のわりにとっても綺麗なので,ちょっとブロアを吹いただけで済ませました.その後も作業は順調に進み,結局タンクを今度は落とすことも無く無事に済みました.(←心配するなら手を抜かないように!)

で,1週間おいてからキャブの辺りを見てみると,漏れていません.匂いも結構マシになってきています.マシというのは,ガソリンタンクの回りは所詮ガソリンの匂いが多少するので,これを今まで気にしてきたわけではなく,特別鼻を近づけてまで匂いを判定したことがなかったので,マシと表現しております.まあ,カバーが被っている状態でガソリンくさいといったような感じは全くないので以前からは明らかに改善したようです.


さて試運転です.まず,3番キャブについてはフロート室にキャブクリーナーを吹いたり,他のキャブはインテーク側からクリーナーを吹いたりしましたので,結構調子がよくなりました.フロート室をあけたときにアイドリングスクリューを少し触ったので,アイドリングが多少変わってしまいましたが,再調整したら今まで以上にパワーが低速で出ているような感じになりました.試運転後もキャブのにじみは無く,これでほぼ完治.あ〜よかった.

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