CBR250R2購入の経緯

H1の世話やNINJAの製作を行うにあたって,何にしても辛いのは妻の視線.彼女はご丁寧にも中型限定の免許を持っている.これがバイクの免許をまったく持っていなかったり,限定のない免許であれば問題はないのであろうが(そーゆー問題か?),とりあえず彼女のバイクへの理解を深めてもらわない限り明日はない.で,何とかしましょうとなったのだが,H1を手放し,中型に乗るのは天に誓ってありえない.一瞬の家族会議(単に妻の腹づもりを探っただけという話もある)において,中型の購入もありという事になったのである.ちなみに彼女は免許は取得しているものの一度も中型バイクというのは所有しておらず,いっしょにツーリングしたこともない.一回だけ特別にG1に2ケツでツーリングしたことはあったが,H1に乗るようになってからはそんなこともない(2ケツは昔から嫌いだったし...).一方,NINJAが完成すれば我が家には2台の750ccが出現するのであるが,乗り手は残念ながら私だけである."せめて妻が大型免許でも持っていれば(息子の成長を待っていては,人生も空しいし)..."というのは必然的に思うところではある.中型の非力さに彼女が気付き,大型免許を取るという目標に導くために,その練習車が必要であるという背景もある.

さてそうなると車種である.彼女の身長は153cm(自己申告値)である.上下肢もお世辞にも長い方とは言い難い(ひぇ〜!許してくだせえっ!).彼女の教習所生活においてはその教習所にショールームなるものがあり,そこにCBR250R2が置いてあったという(年がばれる).それに跨ったところ教習車にはない安心感があったというのである.まあ理由は想像がつくので,当時のバイク雑誌を紐解くと,そのシート高は720mm(!)乾燥重量は139kg.そういえばこのバイク.当時異常なほど女の子が乗っていたような気がする.外観はレーサーレプリカではあるが,実際はレブルに並んでHONDAがリリースした女性用バイクという感じ.そのシート高はアメリカン並みに低く,明らかに女性をターゲットに狙ったモデルといえる.

それでは購入しましょう...となるのだが,このモデルの販売時期は88年後半から90年前半.車齢としてはH1と同じであり,程度のよいものを探すのは骨である.今まで通りインターネット個人売買で執念深く探すこと約1.5ヶ月.ありました.値段も格安.程度は外装に傷.転倒痕ではあるが,カウルの傷,割れ,マフラー傷のみ.なぜこんな情報が入手できたかというと相手の方がメールで写真を貼付してくれたからです.相手の方の信用度にも俄然期待が高まるところではあるが,その方はなんせ新潟の方.しかも予算的にその車両運搬にかかる費用をけちって(もちろん乗ってお持ち帰りと行きたいところではあるが)一万円安くしてくださいなんて交渉したもんだから,あんまり期待はできなかった.ところが他に申し込みがあったにもかかわらず先にメールを入れた私に譲っていただけるということ.

早速頂いたjpegを妻に見せ,本人も気に入った様子.しかしインターネット個人売買で実際にものを見ないで決めてしまうのもあまりにも無謀というもの.まあ動かないのは論外として,バッテリも変えたばっかりだっていうし,エンジンは快調って言ってるんだから,"なんとかなるっしょ"とお気楽に考えて仕事が変則の夏休みになる7月末に取りに行くことになったのでした.

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