現車確認

今回落札したときに恐ろしいことにもう1台落札してしまいまして,2台まとめてだったら安価に運んでくれるという優しい出品者の方であったので,お言葉に甘えてとあるウィークデーの午後に会社を休んで到着を待ちました.ちゃんとリフター付きのトランポで運ばれてきたので,地上に降りたところで早速現車確認です.

まず,全体ですがかなり腐食が進んでいまして,フレーム,ホイール,エンジンなどはかなりやばい状態です.フレームは書なしで,テール部分が変形していますので使わないのですが,ホイールやエンジンは何とかしたいところです.タイヤは前後とも空気が抜けてしまっていまして,ブレーキも固着していたのを元々外してあったりしますので,そのままキャリパーは使用できないということになりますね.こりゃ手がかかりそうですね.

フロントカウルは左半分はこんな感じですが右半分は欠落している部分もあり,使えないですね.アンダーカウルは当然のごとくありませんが,車体落札後にちょっと調べた限りでは,数が少なくなっているためか,このアンダーカウルがすこぶる高額取引されているのが懸念材料です.

テール周りはまずスイングアームの錆び方がすごいので圧倒されます.タンデムシートが変な角度になっていますが,爪が外れていて,その下のフレームはM字型に変形しています.シートフレーム部分は左右に変形していないようなのと,シートもそんな変な破損がないので一体どんな経緯でこの変形が生じたものか甚だ疑問です.

逆サイドはこんな感じです.ウィンカーはひん曲がっていますが,これはステーの変形を戻せば何とかできそうです.電装系はコネクタが少し欠けていたりする感じですが,ケーブルが硬化したりまではないようです.ブレーキディスクはカワサキだったら錆びまくっているはずなのですが,さすがヤマハはこれだけになってもあんまり錆びてませんね.

エンジンはさながらこふき芋の様相を呈しています.マフラーはないものの,幸いながらエギゾーストポートは腐食はなく,エンジンは運が良ければこのままいけそうです.フロントフォークはインナーチューブの腐食がひどく,そのまま流用は不可でしょう.ラジエターが変形もなくついているので,水冷系がそのまま使えるのではと期待してしまいますね.

この車体について,期待しているのがこのメーター読みのまんまの走行距離であれば,エンジンの調子は相当良さそうであろうと期待できるところです.私の見立てですが,ブレーキディスクとブレーキパッドの減り具合からいって,この走行距離は偽装がないものと考えられます.おそらく新車で購入して1〜2年のうちにリアのフレームが曲がるような事故があり,そのまま部品取りとなっていたと見てよいでしょう.まあ長期放置車であるが故のトラブルは当然あると思いますので,そこんところは慎重に見極めていたけばなりますまい.

さて,これだとまだ順調にいきそうかどうかは計りかねます.次回まず手を付けられそうなところからやっていきましょうかね.

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