ぶくぶくガソリンを吹く現象は無くなったのですが,その後乗車後ピーッという音がなかなか鳴り止まないという新たな現象は続いており,ガソリンタンク周辺の悩みは解消というわけではなく,だらだらと続いている感じで前回から約半年が過ぎました.そんな頃合いである日タンクを見てみると,タンクキャップのすぐそばではないのですが塗装に白んでいる部分が出来ていて,それが拭いても拭いても取れないというのを発見しました.これは明らかにガソリンによる浸食でしょうということですが,私の知る限りこのような浸食を受けるほどのガソリンが漏れたという実績は無く,私が知らないうちにガソリンが飛び散ったということになります.原因の特定がとても難しいですが,少なくともタンクキャップの周りで起きていることなので,GPz1100が私にタンクキャップ周りでさらなる対策を要求してきていると言わざるを得ません.
といっても次の一手が簡単に見つかるわけでもなく,ひとまず前回交換したOリングがちゃんと生きているか確認します.どうもOリング自体はちゃんと機能しており,問題はなさそうで,そうなると問題はタンクキャップそのものにあるということになります.そういえばGPz空冷のタンクキャップは水が浸入しやすいことで有名で,現在スペアパーツにはキー穴周りを一段高くする設計変更がなされたものが売られています.確かに水の浸入には頭を悩ませていたので,この設計変更キャップには高い興味を持っていたのですが,何分高額なのと,中古を買ったとしてもその効果が半減していては困るということで二の足を踏んでいたのが実情です.今回の問題は水漏れそのものが原因とはいえないと思いますが,清水の舞台から飛び降りる覚悟でこの設計変更品を購入することにしました.
と新品に狙いを定めつつもいきなりムラシマで購入するのは工夫が無いような気がしてヤフオクを徘徊したら,なんと新品を6000円で売っている方を発見.幸いにもこら何個も個数があるようで,落札されても何度も出品されるので,それを狙って開始価格の6000円で落札に成功しました.到着したものはキーシリンダーはありませんが,それの移植ならばそう悩むことはないので私にとって好都合.それにしてもこうやって見ると,もともとは結構光沢のある塗装がされている代物なのに,届いたものは艶消し.こうなると純正なのか社外品なのかちょっと怪しいところなので,ちゃんとしたルートで買ったほうが良かったかな?なんて少し思ったりします.まあZ1,Z2用とかだったら社外品を用意する価値もありますが,GPz空冷用ということでわざわざ社外品を開発して商売にしたりする酔狂な人はいないでしょうから,希望的ではありますが純正部品なんだと思います.ほんと.
早速到着次第,タンクキャップを移植します.作業自体はキーシリンダの移植もついでにグリスアップするなど工程を加えてスムースに済み,かなり順調に済みました.ちなみに写真の右上の方に白っぽく見えるのが今回問題となった浸食です.まあ汚れのように見えるので気にしなければいいレベルなんですが,やっぱり気になる〜.一応機能チェックということで試運転してみますが,あいにく少し寒くなった時期ということでもあり,走っているとなかなかエンジンの温度も上がりません.一応路肩に止めて少しアイドリングを高めにして停車し,エンジンが十分あったまったところでタンクからの音を聞いてみましたが,相変わらずピーッという音はしています.気持ちその音が大きくなったような気がしますが,一体全体これではたして好転するかまた少し時間を置いて様子を見てみる必要がありそうです.