最近クランクケース上部にオイル漏れが気になりだしました.もともとエンジンのオイル漏れについて,オイルにじみ程度であれば気にする性格ではないのですが,今回は2−3か月放っておくとクランクケースの上に液状でたまるぐらいに漏れています.クランクケースの上にたまるということは,シリンダブロックの上下か,オイルクーラー取出し口ということになりますが,この特定は見てすぐわかるレベルで,今回は幸いにも後者.比較的簡単に対応できる方だったので,ひとまず胸をなでおろします.
まあ安心できたのをいいことに,漏れを発見してから約半年放置していたので,少しオイルレベルが下がってきたりしていて,こりゃ自然にもやさしくないわねという気持ちから満を持して対策することにしました.で,ここまで引っ張っておいて,何か準備するものがあったのかというとそうでもなくって,手持ちの手持ちのOリングのセットがあって,なんでだかうちにあるGPz1100用のスペアのオイルクーラーを見る限り,それのいずれかのサイズが今回は使えそうです.ということでひとまず手持ちのもので対応してみることにします.
最近はなかなかバイクをいじる時間も取れていないので,とある週末の午後に意を決して作業に入ります.といってもオイルクーラーの取出し口を外すだけなので,そんな勢いがはたして必要であったかどうかも疑問ではあります.で,実際やり始めると結構ここのネジを回すのが大変だったりします.結構奥まったところに角度がついている上に,すぐ上にはキャブがあって,レンチが回せません.普段あんまり使わないボックスレンチ用のラチェットに六角レンチのついたのを持ち出してきて,短めのラチェットを付けてまわします.
取出し口のフランジが外れるとオイルは少量漏れてきましたが,十分エンジンが冷めているのでそんな量ではありません.まあもとからオイルの量にもそんなに敏感ではなく,少し少なめに入れて気が付いたら継ぎ足ししているので,この量ならあとで少し継ぎ足せばいいでしょう.で,既存のOリングを外してみると,これがほとんど四角断面になってしまっています.まあこの体たらくを取りつけるときに知らなかったわけではありませんが,まだいけるだろうと判断した自分が悪い.
さてOリングのセットというのはGPz1100のエンジンを組み立てるときにあれば便利かな〜ということで耐ガソリンのモノをセットで購入したものからセレクトして使用します.このセットはまさにこの車体用に購入した一品なので,ここで使えると目的通りの投資をしたということになって自分的にも納得できたりします.で,少し小さめではありますがセットの中からちょうどフランジの溝にあうOリングを見繕い,無事セット完了.微妙なサイズ違いはあれ新品であることは間違いなく,嵌めるときもねじを締めるときも先ほど外すときは毛の先ほどの感触もなかった弾力を感じながらフランジを止め作業そのものは終了.あとはオイルを少し足して(ゲージのレベルはほとんど変わらなかったので,ほんとに気持ち程度)作業を終えます.
さて,漏れの確認のためその日のうちに試運転.少しエンジンの回転を高めにしてまわしましたが,漏れは発生していないようです.といっても少しの試運転で評価できるものではないので,ここから3か月経ったところで,最終的に大丈夫かどうかの確認をして,オイルクーラー取出し口周辺のオイル漏れがないことを確認して,本件は一件落着としました.
実はエンジン回りは他にオイルにじみのポイントがあるのですが,そちらはまだ微量なのともし修理すると大事なのでまたの機会にということにします.はははは〜.