バッテリー装着(その1)

さて,そろそろ火入れに向けて動かなければいけません.しかし電気をくれてやるにはまだまだ完成度が低いので,そこら辺を対応していかねばなりません.というのもハーネスとインジェクション関連のサブ配線周りに得体のしれない配線が多く,それらが本当にどこにつながるもんかわからないまま放置されているのです.大きな理由は正式な配線図がないということで,これを何とかしないことにはなかなか踏ん切りがつかないのです.

正式な配線図というのは本来サービスマニュアルがなければ見れないわけなんですが,前にも紹介したようにこのGPz1100のサービスマニュアルが中古でもなかなか入手できないのです.eBAYで一応ほかの車種も載っているクライマーという会社のサービスマニュアルを新品で入手したのですが,高いお金を出して入手した割にはこれがZ1000ポリスあたりまでカバーするような広い範囲のもので,一応ZX1100Aとかいうことで配線図があるのですが,どうもこれがGPz1100と違うようで,ここらへんのディープなステージになってくるとてんで役に立たないのです.

で,しょうがないので現物を見て推測するという暴挙で突き進むことにしました.まず怪しいところの1番目.ジャンクションボックスの周辺に意味ありげに黄色い配線で出てきている丸端子.おそらく以前はこれがフレームにアースされていたんでしょうが,どうもその丸端子が後付けらしい.なんでこんなものが出ているのかな?と思いつつその手がかりを探します.するとそれはジャンクションボックスの裏にありました.なんと黄色と思っていた配線がその根本あたりで継ぎ足されていて,その根本の配線の色というのが黄/緑の配線になっていたのです.で,その根本はジャンクションボックスの裏に入っていて,しかもそのジャンクションボックスに入っている配線のひとつがぶった切られていてそれがまさに黄/緑の配線だったわけです.もうこうなったら解は簡単です.この2本をギボシつないで一丁上がり〜.

次はバッテリのプラス端子に行きましょう.これも以前紹介したかもしれませんが,端子の形がすでにいびつなもので,なおかつカシメ部分が多量の粉を吹いている状況.緑色の配線がついているんですが,これが端子に捩じりつけられているだけという惨憺たる有様です.で,まずこの緑の配線はなんじゃいな?ということなのですが,これはどこからどう見ても後から追加されたもののよう.こんなのはいらないので,外してしまいましょう.次はこのいびつな端子ですが,こんなのは大事なバッテリにつないでおくわけにはいきませんので,ホームセンタで平丸の端子を買ってきてリプレイスです.一応この白い粉が導線にいったいどんなダメージを及ぼしているか心配だったので,元々ついていた端子を外す時に見てみたところ,白い粉はすでにかなりなボリュームになっていたもののその下から顔をのぞかせた導線はきれいなままでしたので,導線部分はそのまま使い,端子のみ打ちかえることにしました.

プラス端子周りではあと一点,ハーネス本体側から赤/白の配線が出ていたのですが,これに意味ありげな丸端子がついています.どうもこれがバッテリのプラス端子に共締めされていたようです.それもなんだか自信が持てず,その後の作業まで少し時間が開いてしまったのですが,とあるタイミングでこのGPz1100用のプラス端子ASSYが出品されたのでした.幸いにもそれには精細な写真がついていたのでそれを見ると,それは明らかにレストアされたもののようでしたが,そのASSYはバッテリへの丸端子からスターターリレーへの太い配線と白/赤の配線と,赤/白の配線が3本出ているものでした.これは純正をもとにして作られたものに違いない!ということでやっと自信が持てました.ということでバッテリ端子周りも終了〜.

あとはバッテリの電圧センサのピンクの配線ですが,このセンサ付きのバッテリを買うかどうかはわかりませんので,ここはそのまんまにしておきましょう.ちなみにシート下廻りの状態は下の写真のようになります.まだバッテリのマイナス端子に変な端子がついていますが,参考になるようでしたら参考にしてください.なんてったって私の場合参考資料がなかったもんですから...さて,これでバッテリを付けられますね.続きは次回!

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