バッテリ交換(その1)

最近のペースの遅さもあって,一旦はちゃんと回ったエンジンもここのところブースターケーブルをつないでもなかなか火が入ってくれなくなってきました.理由はだいたい察しがついているものの,またまたコストの問題から重い腰を上げられなかったわけです.

さてそれは一体何が原因なのよということになるはずですからここは思い切って打ち明けてしまいます.そう,バッテリです.あの調達ミスもあってある意味因縁めいた感じもある,私にとって最も突き止めたくなかった原因.まああのアホな調達ミスの顛末をご覧いただいた方からすれば,やっぱりねと言った感じもしましょうが,これは多分中国製の怪しいバッテリーと私の怠惰さの共同作業の為せる業に他なりません.

まず私の怠惰さという点についてはすでに当該バッテリーを車体に載せてから2年以上の年月が流れていたりします.たまに充電したりしているものの,走行距離ほぼゼロの車体においての2年以上はさぞや厳しいものであったと思われます. まあ原因が単なる怠惰さであるとはいえ,なんでこんな暴挙に出たかというと今まで使って来たバッテリーのほとんどがこの程度の放置プレイには動じることなく現役を継続してくれていたからです.

ただ今回のバッテリー,中国製である以外にも限りなく怪しいポイントがひとつありました.それはこのバッテリー液がメンテフリーバッテリーでないのにもかかわらずゲル状になっているというもの. 通常の開放バッテリーの場合,液の減ったときには補注水して,ついでに充電したりして状態をキープして行きますがこのバッテリーはそれができないのです.確かに液のレベルは真ん中のセルなんかは見た感じ電極板の上端より下に来てしまっています.

それでも注水してしまってそのゲルと混ざってくれるのかどうかもわからず,仕方なく注水して充電してみるも状況に変化はありませんでした.結局開放型でありつつゲルを採用しているというちょっと考えてみれば簡単に気付くような矛盾に見事にしてやられたわけです.もうやっぱり名前のとおりカミカゼのごとく寿命も過ぎ去ってしまったって言う私にとってシャレにもならない結果に茫然自失(←そればっかりやんけ).

さてそこで新しいバッテリーを買おうと物色を始めては見たものの,以前と変わらずこのGPz1100用の16L-Bというバッテリーは流通量が少ないからなのか中国製にしても9000円以上します.ヤフオクに一個5000円台が出ていますがあいにくそれは例のゲル入りバッテリーです.二度とそんなの掴まされたくはありませんので,純正設定でいくのであれば少なくともバッテリーに私にとっては破格の出費をしなければなりません.

今になって思い返せば,思い入れも強く,今後長く乗り続けたい車体です.それがバッテリー交換の度に大枚はたいてなんとかするのでは私としても納得が行かなくなってきました.そこでGPz1100を含め空冷Z系の情報を探ってみたところ,結構シールドバッテリーに換えてしまっているケースが多いようです.

ご存じの通り開放型バッテリーからシールドバッテリーへのコンバートはバッテリーのみならず電装系も併せ交換すべしと言われていますが空冷Zの場合はレギュレータレクチファイヤと一緒に交換すればよいだけのようです.まあそれでも設計者からすれば無茶なコンバートにはなるんでしょうけど.で,早速ヤル気満々でバッテリーを選定します.出来るだけ大容量のものを取り付けたいのですが,いかんせんバッテリーケースを改造するほど手間をかけたくはありませんので,今のバッテリーサイズよりも小さいものの中で一番デカイものということになります.となるとYTX14-BS相当がまさにそれということになります.カタログ上の容量はずいぶん元のバッテリーよりも小さくなるので本当ならYTX16-BSあたりが良かったのですが,残念ながら高さが数mmオーバー.

まあ換装したっていう皆さんのほとんどがそのカタログ上の容量を気にしないでいるってことは,単なる数字には出てこない換装のメリットがあるのかしらとまた都合良く解釈して相当品ではなくYTX14-BSそのものを購入.しかもこれがなぜか実車取り外しの中古品.この理由については後ほど.

あとはレギュレータレクチファイヤだけですがこれはカワサキの場合あまりバリエーションはなく,ZRXなどのものが使える様子.こっちは程度によって様々なお値段でヤフオクに出ていますが意外にもハーネス一式で出ているものが本体のみに比べお安く上がっているケースもあるようです.そこでハーネス一式も含め網を張っていたわけなんですが,直前入札で掻っ攫われたりして結局本体のみを購入.まあZRXのハーネスを今入手しておいてもごみになるだけだし,それを置いておくとまた家族の印象を悪化させるだけなのでこれはこれで順当な結果なんだろうと自分を納得させておきます.

さてこれらを車体にどうやって乗せるかですが,これは次回以降の講釈で.

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