キャブ化(その2)

到着したZN1100用のキャブ.見れば見るほど綺麗で,ちょっと見ほれてしまいます.ただ,eBAYの解像度の悪い出品写真から年式的にニンジャとそれほど違わないように考えていたのですが,詳細にわたって観察してみると結構な部分に違いが見られます.外観でのもっとも顕著な違いというと,パイロットスクリューが下からではなく上からになっているところ.チョークノブがキャブ本体の脇についているところはむしろGPz400Fとかに近いかも.また,細かいところではフロート室の形状,同調を取るアジャスタも結構複雑で面倒な感じです.ちなみにアクセルワイヤは1本引きです.よく考えたらニンジャのはケイヒン,こっちはミクニなので違いがあって当然といえば当然なんですね.

ひとまずなんにもすることが見つからないので,フロート室をあけて,ジェット類につまりがないか確認します.フロート室をあけてみるとパッキンはガスケット方式でここにもニンジャなどとの違いがあります.メインジェット,スロージェットを外してみると,各キャブとも一様に綺麗で,つまりもありません.フロートバルブも確認したいところでしたが,ピンが圧入式であり,下手にたたいて抜こうとすると軸の部分を折ってしまうこともあるとのことで今回はフロートバルブの動きがちゃんと動くかを目視で確認したのみにしておきました.

上周りについてはバキュームピストン,ダイヤフラムともに動き,外観に問題はなく,ひとまず大げさなクリーニングも必要なくほぼこの程度の調査,清掃のみで搭載できそう.まあ結構お金は掛かってしまいましたが,これはこれでいい買い物ができたのではないかと少し自己満足に浸れたりします.

ということで,次はエアクリーナーをどうするかということになります.一応インジェクターマニホールドとエアクリーナーボックスをつなぐインシュレーターは新品で入手できることを確認済みだったのですが,あいにくキャブとマニホールドの入り口側の口径があまりにも違うので,流用負荷.キャブとマニホールドの前後幅についてもキャブが20mmマニホールドよりも長く,エアクリーナーボックスと干渉してしまいます.エアクリーナーボックスの改造も考えましたが,それはちょっと大変すぎて却下.

採寸のためにキャブを取り付けてみました.まあキャブレターのボディが銀色なのは少し気になりますが,今はそんなことよりこれがちゃんと動いてくれるかどうかがとても重要です.まあ,タンクを載せてみてコックとの干渉もありませんでしたし,キャブの後ろのはひとますある程度のスペースがありますので,ここはエアクリーナーボックスはあきらめてエアフィルタを個別に取り付ける方針でいくことにしました.

で,あんまりお金をかけるものいやなので,K&Nとかではなく,安い中国製のフィルタを購入して,御代は約7000円ってところになりました.

さて,それを取り付けるとこんな感じになります.といっても取り付けただけでクランクケースのブリーザーなんかも何の対策もしていませんので,そこらへんがこれからの検討課題になりますかね.

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