キャブ化(その3)

前回少し匂わせましたが,今回はブリーザー関連です.ブリーザーについてはクランクケースの増減する空気を出し入れして調整する機能がありますが純正状態ではこれがエアクリーナーボックスに直結されていて,運転中はクランクケース内の空気はエアクリーナーボックス経由で吸気エアとともにキャブの中に入り,燃焼することで通常の排気ガスとして放出されます.

これをそのまま大気開放していては環境にやさしくないばかりか車検さえも受からないので,ここは何か工夫をせねばなりません.ひとまずオーソドックスなのはオイルキャッチタンクをつけると言うこと.確かにオイルキャッチタンクは市販されていたり,SUSの溶接ができる方がヤフオクで売りさばいていたり,中国製のあやしいものを個人輸入して売りさばいている人もいます.

まあ,オイルキャッチタンク自体に定義はないようですが,

・ブリーザーをそのまま大気開放しない
・ブリーザーに含まれるオイル分を分離する機能を持つ
・たまったオイルがもれない
・たまったオイルを時々抜くことができる

などの機能を果たさないといけないようです.でも私としては大気に直接でなくとも開放するのは環境にやさしくない.なんとかできないか考えておりました.実はこの部分かなり長いこと引っかかってまして,なんと2ヶ月以上の長考に入っており,その間ほとんど作業が進んでいなかったりします.

結局長考した割にはあんまりお金をかけたくないという意識が勝ってしまって,写真のようなステンレスの容器を100円ショップで買ってきてはじめて動き始めたというわけです.これなら失敗してもすぐにやり直し利きますしね.

で,早速取り付けの検討をしたわけですが,エアクリーナーボックスのあった場所がぽっかり開いていますので,場所はここを使います.また,ステーをどこかしらのネジを利用して取り付けたいのですが,ちょうどバッテリケースの脇の純正ならばフュエルフィルターのブラケットを取り付けるネジが使えそうということで,手持ちのステーを使って,例の容器の底に穴を開けて写真のように取り付けました.う〜,それにしてもブラケットのさびは何とかならんもんかな?

ブリーザーを関節でも大気開放しない件については少し冒険をして,せっかくの新品エアフィルタの先端に穴を開けて,そこにこの容器からリターンホースを入れました.一応グロメットを入れたりして抜けないようにしたり,ゴム系の接着剤で固定したりと工夫していますが,これはもしうまく行ったらちゃんとしたニップルとかをつけて施工するはずなのでなにとぞご容赦を...

下から見るとこんな感じで4つのフィルタにリターンホースがぶっささっています.今までこんなことしている人見たことないので,本当にうまく行くか自分でさえもかなり懐疑的ですが,まあ考え付いてしまった手前一度はやって見たくなってしまった病なのです.

ところで長考が過ぎたのかエアフィルタがもともと難ありだったのか定かではありませんが,すでにエアフィルタのフィルタ面に錆びのようなものが浮いていますね.どうも安物を買った上に,予定外の長期放置をしてしまったもんでまた要らない手間がかからなければいいんですが...

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