フロント周り(その2)

さてタイヤの交換です.タイヤは現在付いているのはマカダムのA50で,かなり古いものであってセンター溝もない上に表面はひび割れていてひどいもんです.これに対しすでに新しいタイヤのほうは入手済みです.サイズは110/90-18とかなり今となってはレアなサイズなのですが,長期間のウォッチの末,なかなか程度のよい中古を見つけ落札したのです.確かにレアなサイズだけあって,その上程度もよいとなると競争も激しく予算より高めの価格まで上がっていってしまったものの到着したものは想像していたとおりの程度で,溝もなかなか,ひび割れもなく長くお付き合いできそうなK300GP復刻版です.

作業の開始でまずこれを外すのですが,実はこの作業はかなりハラハラドキドキします.というのも最近とみに小さいほうのビードブレーカーの破壊具合が著しく,ちょっと過大な力を加えたら一気に崩壊してしまいそうな感じなのです.確かにこのビードブレーカーのハンドルバーが折れたのが,忍者のフロントホイールからかなり古いマカダムA59を外そうとしたときで,ミシュランの古いタイヤは要注意との認識でかなり用心していたのです.

で,ひやひやしながらビードを落としてみたところなんとか場所を変えて何度目かのトライでビードが落ち始めました.う〜む,こりゃかなりスリリングだわ〜.本当は大きいビードブレーカーを使えばいいんですが,大きいのはグルニエにおいてあるので取り出すのが非常に面倒なんです.ただそれだけなんですが...あとは通常のタイヤ交換手順と同じです.例によってかなりビードの当たり面がかなり汚れていて凹凸もあり,このままつけてしまってはエア漏れすること間違いなしなので,かなり念入りに清掃して凹凸を除去してタイヤのほうもビードを一通りきれいにして装着,エアを入れてタイヤは終了.ちなみにエア圧はまだ走り出すまで時間がかかるだろうから少し低めの圧まで入れておきます.

車体にホイールを取り付けたらほぼ作業は完了でジャッキをおろします.ここでフロント周りで残っている部分をやってしまいます.といってもフロントフェンダーをつけるだけです.フロントフェンダーは以前GPz400Fのときに入手していた400F用のもの.とりあえず400Fのものと1100のものが取り付け方,形状ともに非常に似通っていたので流用が利かないかと思ってあえて1100用で売りに出ているものは購入しないでこれをつけることができるかどうかわからないまま現在に至っているという状況です.

まあ付かなかったらまた購入すればいいやと考えていたのですが,うちの中から持ってきて取り付けたところどうやら取り付けネジのピッチやタイヤとのクリアランスなど見栄えも含めて問題はないようでおそらく400Fと1100のフロントフェンダーは色を除いて共通部品なんでしょう.今回は400Fのものといいながらシルバーなのでそのまま使用.ちょっと表面に小傷が多かったのでペーパーで軽くこすってからコンパウンドで磨いたりして傷のほとんどが目立たなくなりました.

さて,外観はほぼ完成の域に達したフロント周りですがまだまだ1点気になるところがあるので手を入れておきます.以前メッシュホースを切り詰め長さをあわせてエア抜きしただけでお茶を濁していたフロントブレーキですが,どうもレバーの感覚が遊びが大きいのとスポンジーな感じで,どうもカチッと感がないのです.こりゃエアをまだかんでいるに違いない.ということで再びエア抜きをして見ます.

で,何度も左右にわたってエア抜きをしましたが状況はほとんど変わりません.次にキャリパーのそこに腐ったフルードが溜まっているのでは?ということでキャリパーをはずして中のフルードを全部抜いてみました.でも中のフルードは左右とも綺麗そのもの.

再びフルードを入れてエア抜きしますが結局以前より少しスポンジーな感じがなくなって,遊びはそのまんま.カチッと感は何度も連続して握った後にはなかなかなもんですが30分もすれば少々スポンジーな感じになってきます.まあディスクとパッドがもともと使っていたものではありませんのできっちり全面であたっているわけではありませんのでこんなもんなのかも知れません.これは実際走れるようになってからどう変わっていくか見極めて対策を考えましょう.

ということでフロント周りの作業は一通り終了.フェンダーもついて外観的にはかなり完成に近づいた印象です.今後の進捗をもう少しペースアップしてみたいな〜とか思いつつその姿を眺めて感銘を受ける私なのでした.

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