外装のレベルアップ(自作デカール編)

最近になってサイドカバーのロゴデカールの文字が消えかかっているというのが私的にとっても気になっておりました.実は今まで何度か車体の写真をアップしてきましたが,その中で気づく人は気づいていらっしゃったかもしれません.このロゴデカールというのはヤフオクでちょうどGPz1100のロゴデカールを売っている方がいて,サイドカバーを仕上げるときに合わせてそれを購入したものです.もちろん純正ではなく,復刻版のような位置づけでどうもその方が自作したもののようなのですが,出来を見ただけでは純正のそれとほぼ遜色がなかったので,塗装が終わったところで貼りつけ,上からクリアを吹いておいたのです.

それがあろうことか半年もしないうちににじんできて,しまいにはあのような状態になってしまったので,こりゃ水でも入ったかな?と思ったのですがどうもそうではないようです.おそらくインクがこのような用途を想定したものではなかったようで,残念ながらこのデカールについてはいいお勉強になりました!って感じであきらめることにしました.売っている方についても個人ではまあそこまでは保障できないと思いますので,クレームをつけるでもなくここは大人ぶってみたりするわけです.

といってもあきらめた結果がそのまま車体の見栄えに悪影響を及ぼし続けてしまうのも合点がいかないので,何等か修正を加えてみようということになりました.まず,このデカールで主ににじんでいるのは黒下地の部分なので,上から文字を描いてみては?と考えたのですが,数字の部分に金色を載せるのにマスキングして1本1本線を入れていったところ,これがめちゃくちゃ時間はかかるは出来栄えはあまり美しくないわで,ものの1時間の作業で見事挫折してしまいました.

もうこうなったらロゴデカール自作しかありません.まあ素人仕事なので,ある程度妥協ありきでできる範囲のことをやろうということで,手持ちのプリンタやお絵かきソフトでなんとかする方針です.まず何もないところから文字フォントを書き始めるのは大変なので,プリンタのスキャナににじみがましな方のサイドカバーを載せて,デカール部分をスキャンします.この時角度をある程度しっかり合わせておくとあとでお絵かきソフトで微妙に角度をずらす必要がなくなりますので,何度も角度を微妙に変えてしっかり水平になるようにスキャンします.

次にお絵かきソフトです.まずにじみの修正ですが,金色地の”1100”の部分についてはもう一部がうっすらとしか残っていなかったりします.かなり推測で線を下記ながらざっくりフォントの概略を描いていきます.なんとかフォントが形になったら黒下地の部分もしっかり色を均一にして数字の部分はなんとかクリアできそう.ちなみに1と0はそれぞれ1回ずつ描いて水平やピッチを合わせてコピペ.したがってコピペの前にはそれぞれの文字を完璧にしておく必要があります.

あとはGPzのところ.こちらは金色の外形線に対して中抜きは赤となっており,数字の部分よりも曲線が多いので少し苦労しましたが,なんとか出来上がり. あとは黒下地部分とデカールの縁部分の仕上げを行って,作業時間は約2時間ってところ.使ったソフトはその時々の使いたい機能によって一番作業のしやすいソフトをセレクトして,主にPIXIAのVer.5(フリーソフト)と線をズバッと引くようなところはWindowsのペイントを使ったりしました.ちなみに生意気にもWACOMのペンタブレットなんぞ持っていたりするので,作業性はそんなに苦にならなかったりします.

あとはこれを何に印刷してロゴデカールとして仕上げるかですが,これは入手も容易でなおかつ価格もお手頃なマテリアルがないか探して見ます.今回はデータの出しところがPCなので,ほぼ必然的にプリンタの印刷台紙の種類でベストチョイスはなんぞいや?ということになります.近くのPC-DEPOをふらふらしたりして探してみたんですが,どうもイマイチ.となるとネット調達してなんとかすると方針を模索しますが,送料がかかってしまうと結局近くのPC-DEPOということになってしまうんだろうな〜とか思いつつアマゾンを探してみたところ,あったじゃあないですか〜.

エーワン(A-one) 屋外でも使えるサインラベルシールしかもUVカット保護カバー付きタイプ.実は送料がかかってしまうはずと思っていたのがアマゾンにいたっては最近あまりの購入頻度の高さからプライム会員になっていたため,商品代金700円代にもかかわらず送料なし!実はこの商品,店頭にも置いてあったのですが流石アマゾン,それよりも安い値段であったのと,何より口コミがかなり好評でしたのでそれが決め手となりました.


さてものが到着してからは話は簡単です.手順通り印刷するだけ.といいながらもせっかくの特殊用途の台紙なので消費を最小限に抑える工夫も怠りません.純正だと金色の部分についてはこの台紙とプリンタだけだと再現出来ませんので,比較的近いということで薄い黄土色でごまかし.また赤がどうしても純正の鮮やかさに到達出来ませんでしたがそれはせいぜい面積換算で十数円の代物なんだからと納得します.


あとは貼るだけですが今までのデカールを剥がすとクリア層を上からかけているため周辺にもダメージが出そうなので,清掃してそのまま上から貼って別の機会にその上からウレタンクリアを吹いておきました.まあ残念ながら色調は濁ったような感じではあるものの以前のようにじわじわと滲んでくることもないですから,結構自己満足度の高い自作デカールと相成りました.

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