車検も通って,晴れて公道走行可能車両の仲間入りを果たした我がGPz1100.しかしまだまだやることはあります.そのうちの一つ目.それはインジェクションをキャブに換装した状態で,まだ使っているのかどうかわからないパーツが車体に乗っかっているわけで,これが元で加減速や燃費が悪化してはならないだろうということで,これらを撤去するという作業です.
ただ,その外す候補は明確なのですが,果たしてそれを外して無事走行できるのか,実害はないかを見極めてからの撤去として,万全を期する必要があります.ということでとある週末の午後,シートとサイドカバーを外してエンジンを掛けます.暖気が済んだら,ひとまず一番抜きたかったバッテリ陽極側にインジェクション用のハーネスに伸びている端子を抜いてみます.幸いにもエンジンは止まらず,アクセルをあけてもスムーズに回転がついてきます.ここらへんはハーネス自体への給電を絶っても大丈夫ということになり,あとはこのハーネスを経由して信号を出しているようなところで点火系などに影響がないかを次に確認すればいいことになります.
まあ,給電を絶っても大丈夫なので,次にバッテリケースの後ろについているリレーのコネクタを抜きます.ここでも一応エンジンの回転をチェックして影響がないことを確認.お次はシリンダブロックの後ろの温度センサーを抜いてみます.まあ,ここらへんはコンピューターにエンジン温度をフィードバックして点火時期を制御していただけなので,問題なくクリア.エアクリーナーボックスに刺さっていた端子はキャブ化の際に抜けたまんまになっているので,ここも問題なし.最後にバッテリのマイナス端子側を抜いてひとまずチェック終了.これでインジェクション用のハーネスがメインハーネスと切り離された状態でもエンジンは問題なく回り続けてくれることがわかりました.まあ,インジェクションをコンピューターで制御していたところが,キャブ化したらまさに普通のバイクと一緒になったわけで,これはこれで当然の結果と言えるでしょう.
一通りコネクタ,端子類を抜いて問題ないことが確認できたので,次は撤去です.ます末端のコンピューターを外します.といってもコンピューターはシートフレームのグラブバーの下あたりに振動吸収のためゴムバンドで固定されており,シートカウルやグラブバーをはずさなければいけません.また,コンピューターに伸びているサブハーネスはシートフレームとリアフェンダーの微妙な隙間をはわせているので,ついでにリアフェンダーとインナーフェンダーも外さないといけません.前回レギュレーター交換のときに一緒にやっておけばよかったと少し後悔しながら取り外し完了.
ここで試走してみて,ひとまず以前と変わりがないことを確認して,メインハーネス側の遊んでいるコネクタをずべてビニテで巻き巻きして意図せずショートしたり腐食したりするのを防止しておきます.そういえば,すくなくともインジェクションハーネス,リレー,コンピューターがなくなっているので,車体は軽くなっているんでしょうけど,それは体感するには至りませんでした.まあ,この程度の軽量化ってのも気持ちの問題なので,これはこれで自己満足的に効果絶大ってことでよろしい.
なお,テールカウルのコンピューターの入っていたところはごっそり物がなくなったおかげで,かなり大きめのスペースが開いています.といってもこのままでは車検証なんか入れた日には風でぶっ飛んでしまうでしょうから何かしら対策して利用方法を考えることにしましょうかね.