マフラー

さて,そろそろエンジンの周辺に手を入れていかなければいけません.まずエンジン周辺の大物部品といえばマフラーになりますが,こっちはまたまたすでに入手済み.まずそっちの入手経緯は後回しにしてマフラーを付ける前にやってしまっておいた方が良いところをやってしまいましょう.それはオイルクーラーです.GPz400Fの場合は純正のオプションオイルクーラーというのがありましたが,当時の空冷大排気量の中でも最高馬力を確保するために設計されたGPz1100ははじめっからオイルクーラーが標準装備で,マフラーを取り付けた後よりも先の方が取り付けやすいという事情を鑑みて順番を決めたわけです.

で,もののほうは例によって既に入手済み.あとは取付に必要なゴムパッキンですが,こちらは純正新品を購入.400Fのときのようにゼファーのを流用したりではないので,取付についても工夫は必要ないはず.ということでひとまずオイルクーラーの取付.純正だけに作業も全然面倒くさくなく,出来上がりについてもパーフェクト.まあ,これで400Fの時のようにフロントフェンダーと干渉したりはしないでしょう.

さて,本題のマフラーに移りましょう.こっちも物の方は入手済みなのですが,入手に当たって少々紆余曲折がありました.というのも1100の場合マフラーに年式によって2種類あり,それをどっちで行こうか迷った時期があり,なかなか入手に走れなかったのです.他のも違うところがあるかもしれませんが,最も顕著な違いというと,それはステッププレートへの固定方法です.83年式が1か所,84年式以降が2箇所止めになっていて,ステッププレートとマフラーがちぐはぐになると取付さえもできない可能性があるのです.

なぜこんな違いがあるかというとやっぱり最高速時の安定性を上げるための設計変更なのだと思いますが,私はどうしてもここではなく,最高速時にはカウルの取付方法が効いていたのでは?と思うので,何もこんなところまで変えなくてもよかったのに...と思う次第なのであります.まあフレームのステム部まで変えている訳ですから,こんな設計変更へでもなかったんでしょうか?それでもステッププレートは金型を新製しなくてはならなかったはずですから,威信をかけて最高速に挑んだ証ということになるんでしょうね.

さて,入手したマフラーは胴の部分に一部傷があるもの,凹みはなく,なかなかの美品で,マフラーガスケットなんかもしっかりと新品を驕り,取付に際しては車体の下にちゃんと段ボールを敷いて細心の注意を払いながらの取付となりました.さすがに車体から外されて長期にわたり放置されてきたマフラーだけあってエキパイの曲がり具合が浅くなっているのか,少々ステッププレートの左右ともに負荷がかかっているかも?という感じでの取付で,まあ出来上がりは満足いく仕上がり.

さすがに前後に長い車体の印象を決めるファクターだけあって,出来上がりを見つめてまた感銘に咽ぶ私.あ〜,かなり完成に近づいたかも?と勘違いさせてくれるこういった大物部品.特に家族の目もあるので家の中から居なくなってくれればくれるほど肩の荷も下りるってもんです.(そっちかよ!)

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