リア周り(その2)

リア周りということでタイヤ交換が終わったらあとはチェーンを張ります.チェーンについてははじめエンジンをえっちらおっちら組もうとしていた時点では不幸にも純正ドライブスプロケットが手に入らず,しょうがないので530コンバートをねらって530のAFAMドライブスプロケットとまたスプロケットの適合リストを調べまくりでセレクトした?ZX-12R?の純正ドリブンスプロケット,格安シールチェーンを購入して万を持していたわけです.しかし部品の融通があまりに利かないために突然の方針変更.

ところが幸か不幸か到着したエンジンにはまだまだ使える630のドライブスプロケットがついていたのです.630の純正ドライブスプロケットの希少性に散々悩まされてきた私は,ここでこの純正を利用しないわけには行かないということで,急遽車体に付いてきたこれまたまだまだ使える630チェーンとドリブンスプロケットをそのまま使って純正630チェーンを使うことにしたのです.さてそのような紆余曲折があったこともあって車体にはまだチェーンが張られていないわけですが当初は新品チェーンをカシメるかクリップで留めようと考えていたので,チェーンを張る作業はさほど手間ではなかったのです.しかしすでにエンドレスになっている純正チェーンをつけるとなると話しは別です.ニンジャとは違って典型的なダブルクレードルフレームのGPz1100の場合はチェーンをつけるだけでスイングアームを外さなければいけません.従ってホイールがついていない今こそがチェーンを張るチャンスなわけです.

で,スイングアームを完全に車体から外すにはリアサスやリンクをほとんど外さなければいけないので,今回はチェーンを張るために最低限の取り外しでなんとかするという不毛なテーマでいくことにしました.まずはいきなりスイングアームピボットを外します.案の定これだけではチェーンを通す隙間は確保できません.次はリンクは外しにくいのでリアサスペンションの上のボルトを外します.ここでスイングアームががくっと下がって来て結構な隙間が出来ました.でもまだチェーンは通せません.でなにが障害なのか確認したところ,リアブレーキペダルのリターンスプリングを引っ掛けるピンに重いスイングアームがぶつかっています.お〜お,こりゃまずい.ピンが折れちゃいそうです.

ということで右ステッププレートを外して,この時点でようやっとチェーンがフレームとスイングアームの隙間を通りました.ドライブスプロケットを付け,リアホイールを取り付けチェーンを張ります.ホイールを廻したところチェーンは思ったよりも軽く,例の庭で油にどぶ付け攻撃は功を奏したようです.確かに630ですので,530よりはチェーンが回る際の音も大き目の感じがします.でもいいんです.使える部品を最後まで使ってやらねば.

チェーンの仕上げとしてチェーンカバーを取り付けます.で,普通に取り付けてホイールを廻してみたところ,タイヤとチェーンケースが軽く干渉してかすかにすれる音を出します.う〜ん,やっぱり140/80じゃあ太すぎたのかしら.といっても純正からのタイヤ幅の増加はたったの10です.純正がそんなに隙間が少ないとは思えないので,やっぱりこのD505は側面投影でも重厚ですが,どうりでリアビューも重厚なわけですね.ここでチェーンケースそのものをあきらめるのはイヤなので3箇所の取り付けボルトにカラーをかませて浮かせることにしました.ひとまず5mmのカラーを探して取り付けたところ,まだかすかにすれる音がする.次は8mm.大丈夫そうです.ちなみに12mmだと今度はチェーンカバーの内部とチェーンが干渉しだします.ということで浮かし量は8mmで決定.

さて,チェーンが何とかなったということでお次はリアブレーキです.ブレーキホースを包んでいるスプリングが錆びまくっていてどうもうまくないので,ステンメッシュホースに交換してしまおうということで,ここは外観を気にしての作業となります.

そのステンメッシュホースについてはすでに入手済み.といってもこのために購入したものではなく,適当に手持ちのものをあてがってみたらなんとか使えそうなものが見つかったというだけなんですが,これがまたドカッティのリアホース.型式名はもちろん失念.ネックがそれぞれ水平に45度と垂直方向に90度曲がっているもので,かなり特殊.両端がカシメなので向きを変えたり長さを詰めるなんてこともできませんので使えるとことに使えないとそのままごみになってしまうものです.ひとまず古いホースを取り去る前にに一旦キャリパーを外し,パッドも外したらペダルをがんがん押して行きピストンをできるだけ出して側面を清掃します.汚れはそんなでも無かったのですが,スライドシャフトのグリスがかなり硬化していて摺動がスムーズでなかったので清掃,グリスアップしておきました.清掃,グリスアップがすんだらキャリパー側のブリードバルブからできるだけフルードを抜いてしまい,ホースを外します.次に新しいホースを取り付けましたが,事前にあてがって見てなんとか使えるだろうということで決めてみたものの実際つけてみると少しねじれており,スイングアームの上で内外に外れてしまいそうな感じです.これは純正で付いているホースクランプでなんとかしましたが,スイングアームがすばやく動いたときなんかはちょっと不安なので,ひとまずタイラップで対応しておきました.

あとはエア抜きしてタッチが戻ったら作業終了です.ひとまずリア周りはタイヤ,チェーン,ブレーキと一通り終了です.これで外観がかなり良くなって見とれてしまいます.俄然やる気になってきたぞ〜.

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