ついに車検!

キャブの不具合もなんとかなり,なんとか自走可能になってきた我がGPz1100.そろそろ車検を取ってちゃんと距離を乗って車体のコンディションを整えたくなってきました.ということで,ひとまず車検前整備をば.といっても灯火類とホーンぐらい.チェック以外の作業は大体の光軸を合わせたぐらい.あとは会社に出る前に仮ナンバーと住民票を取って,天気予報とにらめっこしたら車検予約.前回あたりから車検は全国対象のユーザー登録をしてID,パスワードを入れて予約する方法に変わって電話だけでは予約不可能になりましたので,webで予約して水曜日の第一ラウンドが予約できたのでした.

ところが!当日の朝起きるなり雨音が聞こえてくるではないですか.う〜む,車検の日雨というのは忍者の1号機(750R)のとき以来ではないでしょうか?普段の行いがそんなにも悪かったのかしら?でも家を出る頃には小雨がそぼ降る中でも西の空が少し明るかったので,そのまま合羽も持たず強行出発.

結局そのまま陸運支局につくまでそぼ降る雨はやまず,ひとまず屋根のあるところに1100をとめて早速書類を購入して書類書き.少し出発前に雨脚を見極めていたのと,窓口でいろいろもめているおっさんがいたので,書類を提出したのは9時半ってところ.昨日の天気予報だと9時から正午までは降水確率ゼロだったのに,さっきよりもよっぽど雨脚がきつくなって来ています.タイミング最悪〜ということでかなり気落ちしながらGPz1100にまたがります.

で,いつもの1レーンに並んで検査場の屋根の下で雨宿り.せっかく苦労してくみ上げたのにビチョビチョになってしまっている1100を見つめつつ,1レーンには順番待ちレーンにも屋根つけてほしいな〜なんて思いつつ順番待ち.前のトラックが車体サイズの測定をかなり細かくやっていたので,1台だけの順番待ちにしてがかなりな時間待たされてようやっと検査官がやってきました.灯火類やフレームNo,エンジンNoの確認をしてもらって検査レーンへご入場.もしかしてキャブ周りで何か言われるかと思ったのですが,そこは完全にスルーで,マフラー改造してますよね?とか言われちゃってちょっとびっくり.純正ですって説明して理解してもらいましたが,確かにあんまり今となっては見られないフォルムなので,純正っぽく見えないんでしょうかね?それとも音がうるさかったのかしら?一応古い車体のせいなのか全長やハンドルの幅を計測しましたが,こちらも無事クリア.

で,レーンの中でハプニング発生.なんとメーターテストクリアしてブレーキ検査中になんとエンジンストップ.急いでセルを回すもエンジンはかからず,そのまま光軸検査へ.光軸の結果は当然のごとくNG.やっぱりという感じですが光量不足と光軸は左上にずれとのこと.結局いつものごとくになってしまいましたが,光軸もNG.う〜む少し高めとは思っていたのですが左上ですか...それにしてもなんでエンジン掛かんないの?と思って車体に目を落とすと.

ガソリンコックがなんとOFFにぃ!

どうもさっきあまりの雨脚に憂鬱になりすぎて用心のためにいつも駐車中はOFFにしているコックをONにするのを忘れてそのままレーンに入ってしまったようです.う〜む,お間抜け!

ということでエンジンは無事に掛かりましたので,次のことを真剣に考えねば.本当ならここでテスターさんに持ち込んで光軸を完璧にしてもらうんですが,あいにくの外は雨.結構な雨脚なので,この中それなりに近いとはいえテスターやさんまで1100を走らせるのは気が進みません.

結局工具も1式持参しているということで2回目は自分で調整して,それで落ちたら3回目はテスターさん頼みにすることにしました.で,またまた目感で調整しなおしてラインへ.雨脚はこの時点で最高潮です.あまりのことに初めてラインにバイクを運ぶのにヘルメットをかぶりました.で,順番待ちのときにあいにく第一ラウンド終了.雨宿り感覚で待つ間,他の受検者の方と語らったりしながら時間をつぶします.15分の休憩が終わって,検査官の方が現れ,光軸再検を申告して車体のチェックなどを済ませます.今度の検査官は何かしら情報端末のようなものを持っていて,車体番号とエンジン番号の照合をしたりしていましたが,こちらも無事クリア.さて,緊張の光軸再検.今回はエンジンが止まることもなく,無事合格.

さて,この日の支局は特段混んでいるわけではなかったんですが,車検証が出てくるのに結構な時間待たされたのと,車体についた雨粒をウェスでぬぐっていたり,ナンバーをつけたりした都合,支局を出たのは11時15分ってところ.この時間になるとほんのぽつぽつといった雨脚にまで回復しており,これなら何のストレスもなく走っていられます.ということで,ちゃんとした距離をそれなりのアクセル開度で初めて走るわけなのでインプレッションなぞ.

まだ車体の状況が完璧に整備された状況でなく,フロントのサスが固めで少し乗りにくい感じです.ポジションが高めなので,見通しは非常に良いのですが,エンジンはゴリゴリ感が満載で,パワフルに感じる割に低速からの加速感に欠けます.確かに40km/hぐらいでも5速で走っていれるくせにどうもそこからアクセルを開けても十分加速してくれていないような.これはエアクリーナー,キャブが純正と違うことが影響していると思われ,これからさらにセッティングを出す必要があるということでしょう.一方で80km/h以上ではトルク感が十分あって快感って感じです.まあ路面がぬれているのでそれほどやんちゃはできませんが,高速での車の追い越しなんかもエンジン音はキーンといった心地よいフィーリングになって心地よさ満点です.ここらへんはニンジャとも近しい印象なところといってよいのではないでしょうか.

とまあ,積年の思いがようやっと形になったわけで,かなり感慨深い上に苦難もそれなりにあった車検でした.まあここからは走行してみては弄ってというもう少し深い車体弄りができるわけで,一段と深い楽しみが味わえるってもんです.自分的にも乞うご期待ってかんじですね.

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